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奏でよう9 ページ11

真緒「いいよ、やって来いよ、こっちは大丈夫だ
転校生がいるし、体動かさないとな」


貴「分かった、ありがとう、真緒」

そう言ってから私は屋上に向かった

行動は早かったと思う

昨年、倒された私

そんな私を救ってくれた真緒

また、真緒に救われた

真緒、私は真緒の為に歌い続ける


貴「大丈夫・・・・もう、迷いは吹っ切れた」




〜1週間後〜

遂に『S1』当日となった

参加『ユニット』が少ないという事で遅い時間に行われる『S1』

零先輩にとっては最高の条件となるだろう

それに加え、今回は薫先輩も参加してくれる


貴「薫先輩、今日はありがとう」


薫「Aちゃんに頼まれたらね〜
今度デートしてくれる?」


貴「別にいいよ」


薫「やった、なら、頑張っちゃおうかな♪」

そして、『UNDEAD』がステージへとたった瞬間

『S1』が開始された

ライブがやり始めて結構たった頃

騒ぎを聞きつけた生徒会が講堂の扉を開けていた


晃牙「くははは!!震撼しやがれ愚民どもっ、今回の『S1』は
俺様たちの貸し切りだ!
鼓膜がぶち破れるまで、帰さね〜ぞ!
夢の中でも死後の世界でも、俺様たちの歌を聞け・・・・!」

晃牙が激しい動きをしながら踊っていた


薫「ごめんね〜眼鏡くん、あんまりモタモタしてるから、先に始めちゃったよ
この会場の女の子たちはみぃんなおれがいただくから♪」

薫先輩がそういうと周りは黄色い声を発していた


薫「さぁさぁ、遠路はるばる集まってくれた一般人の女の子たち!
学院の男どもに見せるのはもったいないんで
内緒にしてた、俺の本気見せてあげよう!
今日はたっぷり、俺に惚れてってね〜☆」

流石と言った所かもしれない

『UNDEAD』は最も過激で背徳的な『ユニット』

そんな中、零先輩に並ぶ二枚看板の1人

滅多に練習に参加しない割りにダンスや歌は完璧だ


晃牙「おいこらアドニスっ、テメ〜も何か言えよコノヤロウ!
こういうのは勢いが大事なんだよ、雄叫びあげろよ!気勢をあげろ!」


アドニス「・・・・喋るのは、苦手だ、その分は、歌と演奏と、ダンスで
『UNDEAD』に奉仕する」

『UNDEAD』の演出に観客は騒いでいる

生徒会にとっての異常事態は観客が察することはない

パフォーマンスの一部として組み込んでいるから

それに生徒会は人手不足で警備は万全じゃなかったし


敬人「貴様ら・・・・・!何をしているっ、これは生徒会への反逆行為と見なすぞ!
即刻、舞台から立ち去れ―――――ここは、貴様らの立っていい場所ではない!」

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作者名:藍姫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maruyamarika  
作成日時:2018年9月1日 21時

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