辞めさせてくれない彼

やめたい41 ページ42

泉「そりゃ・・・・・」


凛月「・・・・それで、『王さま』、Aを傷つけて楽しかった？」


レオ「は？どう言う意味だよ、リッツ」


凛月「そのままの意味だけど？『王さま』も、俺も、セッちゃんも
取り返しのつかない事をしたんだから
で？どうだったの、『王さま』」


レオ「・・・・・・・・」


凛月「楽しいわけない、って思ってる？当たり前だよね？だけど、『王さま』はそれをずっと続けてきた
昨年から、ずっと見てきて何も変わらなかった
『王さま』は『何も』知らない、そう言われた意味、本当に理解してないの？
本当は、してるのにしてないように見せてるだけ？」


レオ「違うっ！！リッツ、お前いい加減に・・・・！」


凛月「だったら、わかるよね？」


レオ「・・・・・」

『王さま』、黙り込んじゃった

言い過ぎ、とは思わないけど

『王さま』、本当に理解してない


凛月「理解してない・・・・『王さま』はさ、Aが今までどんな気持ちか
考えたこと、あった？『王さま』にずっと言われ続けてきたAの気持ち」


レオ「・・・・・・！！」

『王さま』は考えてなかったんだ

Aの傷ついてる部分を全部見過ごしてた

『王さま』がAのことが大好きなのは知ってる

だけど、昔から、親に洗脳されたかのように

されたら、もう、本心が言えなくなっちゃって


凛月「Aは、あんたの言葉1つ1つを簡単に受けちゃうから、傷ついてんの
傷ついて、傷ついて、もう傷つく部分がないくらいに弱っちゃってるの
それが、今のAに繋がった、俺も言い過ぎた所はあった
戻れる、戻れるって信じても、もう、Aが思い出したら、戻れないことも全部分かってるから
俺にはそれ以外の方法が思いつかなかった、後悔しても遅いんだよ
『王さま』だってそれは一緒でしょ
『王さま』も、傷ついて、後悔してる
だから、そんな哀しい表情してるんでしょ」

『王さま』

『王さま』がやってきたこと

それは全部、Aを苦しめ傷つけることになった

もう、止めなよ

もう、意味が無いって分かってるよね

『王さま』自身も傷ついてるくせに

また、壊れちゃう

人間、傷つき過ぎると

もう、全て、どうでも良くなっちゃうの


レオ「り、リッツ・・・・・俺はっ・・・・」


凛月「分かってる、分かってるから、『王さま』の想いは全部
ライブで伝えちゃお？セッちゃんも、ナッちゃんも」


泉「はぁ〜・・・・かさく〜ん？集合」


司「へ！？わ、私はsweetを食べてません！」


泉「今はそのことじゃない！！」

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