辞めさせてくれない彼

やめたい1 ページ2

〜貴方side〜

ただ、私は見てほしいだけだった

必要とされたかった

なのに私は去年・・・・何も出来なかった

英智さんが『fine』として『五奇人』の討伐

私は見ているだけ、いや、それは違ったかな

『fine』をプロデュースした

けどそれは、ただ操られてただけだった

陥れられた、無能プロデューサーだと

お兄ちゃんの壊れた姿もただ見てるだけで、あの時の『Knights』の顔・・・・

あの2人の顔は今でも覚えている

そして、私を罵倒する毎日

私は居たくなくて、辛くて、逃げ出した

誰も私を見ないなら逃げても文句は言われないから

プロデュースは誰にも頼まれない

プロデューサーとしての仕事はほとんどない

ただの先生の雑用として扱われ続けた

そんな中何ヶ月か経って1人の女の子

その女の子は革命児『Trickstar』を【DDD】で勝利に導いた

『fine』を倒した

『Trickstar』を勝利に導いた有能プロデューサー

彼女の仕事は多忙になっていった

私はただ、その人に頼まれたことをしてるだけ・・・・

それだけなのに、やっぱり、何も知らない人は罵倒していく

それがただ辛くて、教室に行くのも嫌になってくる

そりゃそうだ、だって私からしてみれば、全員が年上だから

年上の人しかいない中でいることがただ辛い

辞めたい、辞めたい


貴「辞めたいなぁ・・・・・・いやだよ・・・・」


ゆうた「A・・・・・？」


そんな日々の中、たった1人声を掛けてくれた


貴「だれ・・・・・？」


ゆうた「・・・・・俺、1年B組の葵ゆうたです！月永Aさんですよね？プロデュース科の！」


貴「あ・・・・・うん・・・・・」


ゆうた「俺の事、ゆうたって呼んでください！A先輩♪
あの、辞めたいって・・・・」


貴「あ〜・・・1年生のゆうたくんには関係ない事だよ・・・・・
もう、会わないだろうから、さようなら」


ゆうた「待って！A先輩に何があったか知らないけど、けど！辞めないでください！」


貴「・・・・・？何で？私のこと・・・・・名前は知ってるのに、知らないの？」


ゆうた「無能プロデューサー・・・・・役ただずのあやつり人形」

改めて面と向かって言われたら傷つくよ


ゆうた「でも、俺は知ってます！先輩が、ずっと1人で努力してるの！
転校生さんが多忙の中こっそり転校生さんの仕事やったり、頼まれたことは全部やってること！
あの、俺は、そんなこと、思ったことないです！俺がいるから、辞めないで！」

真っ直ぐに彼はそういった

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