辞めさせてくれない彼

やめたい26 ページ27

真緒「おっす、月永」


貴「お、おはようございます・・・・・」


凛月「ふふふっ・・・・」


真緒「ひっ・・・・！？凛月！首筋で変な声出すな！ゾクッとした！」


凛月「ごめんねぇ、ま〜くん♪
おいーっす、妹さん？」


貴「・・・・・・・」


凛月「ねぇ、そろそろ克服してくれない？
毎回毎回、無視されると俺も傷ついちゃう
そんなに俺の事怖いわけ？ならさ・・・・・もっと虐めてあげようか？」


真緒「凛月！！」


凛月「冗談だよ♪
今日はス〜ちゃんとセッちゃんのところでしょ？
何も起きないといいね〜？ス〜ちゃんに何もしなければ・・・・・だけど」

嗚呼

やっぱり

この人は

苦手だ



〜衣更真緒side〜


真緒「たくっ・・・・・意地悪言い過ぎ
実際、どうなんだよ、俺はよく分かんねぇけど」


凛月「Aはね、俺の事大嫌いなんだよ、苦手で、怖い存在なの」


真緒「見てるだけでも分かるっての」


凛月「去年は似た境遇で、そんなことなかったのになぁ・・・・
俺がね、暗示を掛けたみたいに言い続けたの、『出来損ないの妹』って
だから、もう戻らないから」


真緒「凛月・・・・・」

その時の凛月は

悲しそうに笑った

去年の事は全然知らない

生徒会には手伝い程度だったし

本格的に入ったのは少しあと

噂についてはすごい聞いた

それが流れる度

誰かが月永の悪口を言う度

必ずと言っていい程そいつ等を睨んでる

朔間先輩並の威圧で直ぐに黙る

月永を助けてる様にも感じた

だけど、あいつの前だと、言い続ける

本当の凛月は

どうしたいんだよ

それが俺には分からなかった

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