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クディッチの試合を初めて見た。
こんなにもスポーツ観戦は楽しいものなのだとAは噛み締めるのだった。
『見て！ハーマイオニー！すごいと思わないか！！』
｢ええ！とっても素晴らしいわ！｣
ハーマイオニーはこの瞬間の幸せを心に刻みつつ、試合を楽しんだ。
こんな幸せなことはない。繋がれた手はまだ1度も離れていない。
そんな時、ハリーが素晴らしいプレイをみせた。
『流石だ！ハリー！そのまま行くんだ！』
その時マルフォイがまた可愛げのないことを言い始める。
｢運がいいぞ、ウィーズリー、ポッターはきっと地面にお金が落ちているのを見つけたに違いない！｣
そこからは乱闘だった。ロンとマルフォイが床で取っ組み合いを始めた。
そして、ネビル、クラップ、ゴイルが取っ組みあって拳の嵐の中から悲鳴が聞こえていた。
｢行けっ！ハリー！｣
『そのままだ！行ける！』
ハーマイオニーもAも1ミリも気がついていない。
ハリーの素晴らしいプレイに目が釘付けなのだ。
マルフォイとロンはチラチラとAのことを見ては取っ組みあっている。
2人とも、気づいて欲しいらしい。
そして、ハリーの手に握られていたスニッチを見てハーマイオニーとAは顔を見合わす。
Aは舞い上がりすぎたのか、ハーマイオニーと繋いでいた手を離した。
｢あ、｣
嬉しさの中に少しの寂しさがハーマイオニーの中に落ちる。しかし、それは一瞬だった。
『ハーマイオニー！勝ったよ！』
ハーマイオニーの頬を先程握っていた暖かい手のひらが包み込む。少し目線の高い空色の瞳の中に引き込まれる。
Aはハーマイオニーの気持ちなんて知らないまま、熱く抱きしめる。
｢う、嬉しいわ！！｣
その言葉は勝ったことからなのか。それともハグされたことからなのか。
甘い天国へ引き込まれそうになったハーマイオニーを紳士的にAは腰で支える。
『ロン！ロン！どこいったんだ！勝ったぞ！！試合が終わったんだ！ハリーがスニッチを取ったからさ！僕たちの勝利だ！』
その声で正気を取り戻したハーマイオニーが言う。
｢これでグリフィンドールが首位に立ったわ！｣
ロンは鼻血を流しながら起き上がってきた。
『どうしたんだ？』
｢なんでもないさ！｣
マルフォイと取っ組み合いをしていたことがAにバレたらと思うと何も言い出せず飛びっきりの笑顔でグリフィンドールの勝利を祝った。
そんなロンの鼻血を魔法で止めたあとAはロンにも同じように熱い抱擁をする。
それにまた鼻血を出してしまったロンだった。
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ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (
レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年2月6日 12時
