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Aは3人が夕食時からソワソワしているのが気になって仕方がなかった。
前に言っていた賢者の石についての事だとは検討がついていた。
Aとしてはその事に首を突っ込む気はサラサラなかったが、何か嫌な予感が体を蝕むのがわかった。

その日の夜、ネビルにまたAは呼び出された。


「多分、今日もハリーたちは夜出かけるんだ。」

「また同じことが起きたら、グリフィンドールでの立場が無くなっちゃうよ」

本当に心配しているのだろう。ネビルは必死だった。

『それで、僕に止めて欲しいって?』

小さくネビルは頷く

「君しか頼れる人がいないんだ」

『僕を高く見すぎだよ。』

本心だった。ネビルが頼ってくれるのは嬉しかった。けれど、そんなことを自分に相談されてもどうしようもないのが事実だった。

「きっと、君は助けてくれるって信じてる。」

「僕は、君みたいになりたいから。立ち向かうよ」

真っ直ぐな目をネビルはしていた。


それからネビルを見たのは石になって談話室へ転がっている所だった。


きっとハーマイオニーがベトリフィカス トタルスを唱えたのだろう。なんなら彼女しかこんな呪文は使えない。

石になったネビルを談話室のソファにそっと寝かせる。

『君は、真のグリフィンドール生だよ』

ネビルの目を見てあの時、決心した。止めに行こうと。
ネビルの気持ちがAを動かしたのだ。
Aとしても3人のことは心配していたが、行動に移そうとは思っていなかった。

ネビルと会ってから同室のシェーマス達にバレないよう彼らが眠りにつくまで待って自室を出ればこの有様だった。

初めてだった。規則をAが破ったのは。
夜、冷たくなったホグワーツを息を殺して歩く。

正直、Aはハリーがどこへ行ったのかも分からなければそこへ行く道も知らなかった。

だけれど自然と足は前に出ていた。目的地すら知らないのに。
でも、Aを呼んでいる気がした。
Aを待っている誰かがいる。いや、Aの中に居る誰かを待っていたのかもしれない。

4階の廊下。ここはダンブルドアが入っては行けないと言っていた場所だった。
そこにあるドアが少し開いていた。

そっと開けばそこにはハリーたちが話していた3頭の犬が居た。
ぱっちりと目が合う。身構えた。吠えられるのか食いちぎられるのか襲われるのか分からなかった。

静かな空間に発せられた音は犬の甘える鳴き声だった

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ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やまびこ | 作成日時:2023年2月6日 12時

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