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『君たちは、僕を襲わないのかい？』
不思議だった。
犬は甘えたように喉を鳴らして撫でてくれと頼むように顎を床へと下ろした。
その指示に従って優しく犬の頭を撫でる。
少し撫でた所で、ハリーたちを迎えに行かなくてはならないと犬たちにお別れを告げる。
『大丈夫、そんな寂しそうな顔しないで。』
そのあと犬が守っていた床下の扉を開けて下に落ちる。
『悪魔の罠か』
このツルのことを知っていたAは難なく下へと降りれた。きっと三人と一緒にいたらAは盛大に笑っていたに違いない。
次は羽の着いた鍵だった。ハリーたちが開けたのだろう。扉は開いており、羽の着いた鍵がドアに突き刺さっていた。
Aはスムーズに扉を開き中に入った。
『ロン？』
一番最初に目に入ったのは倒れているロンだった。
チェスの駒たちはボロボロに崩れ落ちている。
｢A、？｣
その声は今にでも消え入りそうだった。
Aは心臓が今にでも止まりそうだった。傷ついた親友を見るのは絶対に嫌だった。
やっぱり、止めるべきだった。
こんなことに足を突っ込むんじゃないと。僕は君たちの命がいちばん大切なんだと。
近づきロンを抱きしめたAを嬉しそうにロンはみあげる。
｢本当に、Aなの？｣
『本物じゃなかったらおかしいだろ』
弱く握られた腕をしっかりと支える。
｢僕、君にずっと謝りたかったんだ。｣
『なにを？』
｢君は人気者だから、僕から離れていっちゃうのが怖くて、君に嫌われるのが嫌でたまらなくて｣
ロンの頬にはたくさんの涙が流れる。
｢君を試すような真似して素直になれなくて、そしたら君が離れてっちゃったから｣
涙で濡れた頬をAは優しく包む
『僕こそ、ムキになってごめん』
『ロン、君は僕の大切な友達さ』
｢本当に？僕、思った以上にAの事が大好きみたいで｣
『僕もだよ。ロンの事はハリーとハーマイオニーと同じくらい大切にしてるさ』
｢マルフォイよりも？｣
その返事にAは少し笑ってしまう。
『もちろんさ。僕の中の最高の友達は君たちだ』
その言葉に満足したのかロンはゆっくりと目を瞑った。
『ヴァルネラ・サレントゥール』
その呪文を唱えれば、みるみるロンの傷跡は綺麗になっていく。
『心配しないで、ハーマイオニーとハリーを僕が助けるよ。』
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ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (
レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年2月6日 12時
