51 ページ1
ハリーはクリスマス当日のプレゼントなんて気にも止めていなかった。
昔からクリスマスプレゼントが来たためしがないからだ。
しかし、朝目が覚めればベッドの下に山になったプレゼントが目に入る。
ロンはまだ寝ぼけているのか目を擦りながらハリーにメリークリスマスと挨拶をする。
ハリーはワクワクした気持ちを抑えながらプレゼントを開けていく。ハグリッドやバーノンおじさん、ハーマイオニーやロンのお母さんから。
｢まさか、ウィーズリー家特製セーターを君に贈るなんて｣
とロンのお母さんからのプレゼントの中身を見た途端、少々頭をロンは抱えていた。
もう一つの包みで最後か、開けてみれば銀ねず色の液体のようなものがスルスルと床に滑り落ちて、キラキラと折り重なった。
｢僕、これが何なのか聞いたことある。｣
ロンは息を飲んだ。そして透明マントだとハリーに告げた。
ハリーとロンは興奮しながらその布を体に纏う。
そこから1枚の手紙が落ちてくる。
《君のお父さんが亡くなる前にこれを私に預けた。
君に返す時が来たようだ。上手に使いなさい。メリークリスマス》
とだけ。送り主は分からないがもらえた嬉しさを噛み締めていた。
その時、ロンが一言
｢Aからのプレゼントがないや｣
多分、ロンは1番期待していたのだろう。その声からはしょんぼりした悲しさを感じる。
そんな悲しみも飛ぶような勢いでドアが開きジョージとフレッドが入ってくる。
そのままの勢いで大広間へと連れていかれる。
ハリーもAから来ていないプレゼントに少し悲しみを持ちつつ目の前に拡がるご馳走に唾を飲んだ。
その時、大きな鷲がホグワーツにやってくる。フクロウではない。ハリーが見た事もないほど大きな鷲だった。
クリスマス休暇に残った生徒たちもその大きさに目を丸めていた。
するとその鷲がハリーとロンの前で止まる。
【ロン、ハリー、メリークリスマス】
ロンとハリーは目玉が飛び出しそうになる。鷲が喋ったのだ。
【少しサプライズをと、お坊ちゃまが仰ってました。】
そう言って2人にプレゼントを渡す。
その役目が終わったからか、大きな羽を広げてまた空へと旅立つ
｢やっぱ、Aはひとあじちがうね、、｣
目をきらきらさせてロンは言う
ハリーはAから貰えたことが嬉しすぎて丁寧に包装を絶対破かないように開ける。
中を開けるとそれは羽根ペンだった。
ハリーのはエメラルドグリーン、ロンのは赤
そして同封された手紙には、僕と色違いの羽根ペンをと
ロンとハリーは顔を見合せて盛大に喜び合う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (
レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまびこ | 作成日時：2023年2月6日 12時
