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ハリーは朝届いたハグリッドからの手紙の約束を実行するためにハグリッドの小屋へと行こうとする。
「ロン、Aを待った方がいいよね」
ハリーとロンにはAとともに行動しないというものは選択権になかった。
しかし、医務室に行ったっきり戻ってこないAを見兼ねて、申し訳ないが今回は2人で行こうということになった。
その頃、Aはと言えばハーマイオニーとおしゃべりをしていた。
ネビルを無事談話室まで届けた時に暖炉の近くにあるソファでくつろいでいたハーマイオニーに声をかけられた。
「ねぇ、見た？次の木曜日に飛行訓練があるんですって」
その顔は少し険しい。
『そうみたいだね。さっき見たよ。』
『どうしたんだい？あまりいい顔をしてないけれど』
「それが、私マグルの生まれだから、箒にまたがって空を飛ぶなんてことしたことがなくて」
「とっても不安なの。だから色んな本を探して読み始めているのだけど」
その言葉を聞きハーマイオニーの周りを見れば山積みになった本が並んでいるのが見えた。
『君は頭からはいるタイプだもんね。それにしてもすごい量だ』
Aは呆気に取られた。ハーマイオニーの勤勉さは知っていたし、理解していたつもりだったがこれまでだったとは。
「どうしたらいいかしら、きっとあなたは空を飛ぶことなんてお手の物だわ。」
『そんなことは無いさ、箒に跨るのはあまり好きじゃない。』
「どうして？」
『箒の柄に跨るのは、ね、ほら。痛いだろ？』
ハーマイオニーは、Aがそんな冗談を言う人だとは思っていなくて不意に笑ってしまった。
彼が痛いと思いながら箒で空を飛んでいるところを想像すると笑えてしまうのだ。
『誰にだって得意不得意はある。だからリラックスしていいんだよ。何も最初から全部が完璧にできることなんてないんだから』
「あなたに言われると実感がわかないわ。」
なんでも出来るじゃない。そう言いたげな瞳に少し苦笑いしてしまう。
『僕だってできないことは沢山ある。例えば、料理とかかな。僕が前に両親に作ったらゲテモノだと言われたよ。本に書いてあった通りに作ったはずなのに、不思議だと思わないか？』
そして、ハーマイオニーは親近感が湧いた。手の届かない人だと思っていた彼は案外茶目っ気のある人だと。
『ハーマイオニーは得意なのかい？』
「まぁそれなりに作れるわ」
『じゃあ今度僕のために作ってよ。』
そして、彼の言葉は自分にとって1番の魔法だということも。
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
