【銀魂】総督さんと脱走少女【高杉晋助】

29話【堕天使】 ページ31

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晋助は「ほォ･･･」と面白そうにこちらを見る。「何？」と小首を傾げて聞けば「馬鹿なりに考えてたって訳か」なんて。



「馬鹿なりにだと！？馬鹿じゃねーよ私は！天才だ！」

「どこがだよ」



「あァそうか、馬鹿と天才は紙一重って言うもんな」と口角を上げて腹立つ言い方をする晋助に「うぅ、う、うるさい！」と声を荒らげた。
それしか言えない辺り、私は本当に馬鹿なのかもしれない。



「だ、大体ね･･･！わかりにくいのがいけないの！晋助がわかりにくいから！！何で私を地球に行かせたくないの！？」

「自分で考えてたんじゃなかったのか」

「考えてもわかんないから聞いてんの！」



クククと喉で笑って「教えてやるよ」と言うので私は息を呑む。この先何という言葉が紡がれるのか。それだけが気になって耳を傾けていると。

「お前を護りたいってだけじゃいけねーか？」･･･とかなんとか。



「え･･･、」



私を護る･･･？私を護るってどういうことなのだろう。
「ねぇ晋助私馬鹿だからさ･･･、わかんない」と頭いっぱいにハテナマークを浮かべていれば「じゃあわかんなくていいんじゃねーか」と。



「それはよくない！！」

「じゃあちゃんと考えろ」

「む･･･」



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