# 番犬はどこだ！？ ページ12
side : Kalim Al-Asim
｢ ジャミル！！教室にもいないぞ！！俺のAはどこだ？？ ｣
｢ 本当だな…食堂にも居なかったし、教室なら居ると思ったんだが… ｣
｢ A〜〜〜〜！！！！ ｣
｢ あ、おい！ちょっと待て！！走り出すなカリム！！！ ｣
昨日からずっとジャミルに静止の言葉を掛けられるが、そんなのは聞いてらんない。
だって俺のAがこの学園にいるんだぞ！？そりゃあ会いに行って宴をしなきゃダメだろう！
……へへ、Aに会いたいって思ってたら本当にAが会いに来てくれるなんて。
つくづく、俺の番犬くんは俺のことを分かってくれてるみたいだな！
はは、昨日からずっと口角が上がったままだ！やっぱりAって凄いな〜〜！！
んで、A！お前はどこにいるんだ！？
｢ あっ、おい！お前Aと同じクラスか？ ｣
｢ え、あ、違いますけど… ｣
｢ Aがどこにいるか知ってるか？どこにも居ねぇんだよなぁ〜 ｣
｢ あ…クルーウェル先生に捕まってるの見たような。準備室に居るんじゃないっすかね。 ｣
｢ はぁ…はぁ……カリム、走るのやめ… ｣
｢ ありがとな！じゃあ俺行くわ！今度の宴はお前も来いよ〜〜！！ ｣
｢ カーリームーー！！！！ ｣
｢ え、………なんか、嵐の様な人達だったな。 ｣
白い髪のごつい奴がAの居場所を知ってて良かった！！アイツには感謝しねぇとな〜〜
しばらく走るとクルーウェル先生がいる準備室に着く。…へへへ、Aに会えるのかぁ。
おっじゃましま〜〜す！！の声と共に扉をバンッ！と勢い良く開ける。
……そうして、俺の目の前に広がっていたのは、牙を剥いて威嚇するAとAの腕を掴むクルーウェル先生の姿だった。
…俺のに、何してんの？
勢い良く扉を開けた俺に気付いたのか顔をこっちに向けるA。
Aの強ばっていた顔が一瞬で緩む。…ははは、可愛いけど、俺は少し気に入らないなぁ？
俺はAに目は向けず、クルーウェル先生に向かって歩く。
｢ ……ほう、飼い主の登場か。 ｣
｢ ははは！………誰のもんに触ってんのか、分かってんだろうな？ ｣
｢ チッ……、いけ仔犬。よくやった。 ｣
｢ A、早くジャミルの飯食べに行こうぜ〜！！ ｣
………今までで一番低い声出た！！！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れたら - 続きはありますか、？あったらぜひ読みたいです！更新待ってます (2022年3月31日 18時) (
レス) id: 3a8e68ec4e (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 最高です。更新待ってます (2020年7月12日 0時) (レス) id: f19b0b021f (このIDを非表示/違反報告)
ココ - この小説とても好きです！更新楽しみにしてます。 (2020年6月4日 2時) (レス) id: 93e09ab845 (このIDを非表示/違反報告)
pokettoame(プロフ) - あーこれは……続きが気になります…… (2020年5月27日 12時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ワンコ可愛いですよね！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千紗
| 作成日時：2020年5月13日 15時
