お散歩 ページ9
布団を畳んで、部屋を見渡す。
そこには化粧台や鏡、沢山の浴衣や洋服があった。
『これは...ご自由に使ってくださいと言うことでいいのかな...?』
髪を1つにまとめ、母の形見の大きな月の簪を付ける。
...服も着替えよう。
このまま鬼殺隊の隊服でウロウロしていたら鬼達に勘違いされて殺されそうだ。
僕は袖の部分がふんわりしていて、お洒落なドレスに目を向ける。
こ、これは..。
1度でいいから着てみたかったやつだ...。
よし!!着てしまえ!!
衝動で着てみたが、似合うかはさておきひらひらするリボンが気に入ってしまったのでこのまま外に出てみることにした。
襖を開け、そとに出るとそこには長い長い廊下が...。
『えええなにこれすごい広い...』
...鬼を見つけるのは至難の技なのでは...?
いや、まてまて、呼吸を使えば見つけられるじゃないか。
『全集中...光の呼吸...』
目を瞑って鬼の匂いを嗅ぎ分ける。
奥に三体はいる...!
まず手前の鬼の所に行こう。
知ってる鬼さんだといいな!
なんて思いながら廊下を歩いていると、突然襖の隙間から誰かの手が伸びてきた。
『え…!?』
避けきれずに体勢を崩し、手が伸びてきた方向に倒れ込む。
この匂い、、、
『わ、童磨...!!ごめん!!!』
目を開けると、頬を赤く染めた童磨が。
.....事故とはいえ、童磨を押し倒してしまった。
申し訳ないと思い、急いで立ち上がろうとしたが童磨に手を握られて動けない。
童磨の虹色の瞳が真っ直ぐこっちを捉えている。
「ねぇ、A、なんでこんな格好してるの...?」
『き、着てみたかったから...』
童磨に目を合わせるのが恥ずかしくて僕はつい、とっさに視線を逸らしてしまう。
すると、童磨の手がするりと腰に回された。
「すごく…似合ってるよ」
僕の耳元で妖艶に微笑む童磨。
吐息がかかって思わずビクリとしてしまう。
『ど、童磨!?ちょっと待ってちか...っ...』
「嫌かい?」
『嫌...では...ないかも...?』
不思議とそう思った。
どうしてだろう...
首を捻りつつ、童磨から離れようとした時...
「何をしている?」
聞いた事のある声がした。
『猗窩座...!!』
声を聞いてついうっかり戦闘態勢を取ってしまったが、そう言えば僕は猗窩座の仲間になったんだった...。
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←上弦の零
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 面白かったです。続きを恵んでーーーーーーー! (2023年2月19日 19時) (レス) @page9 id: 1aee02cf1e (このIDを非表示/違反報告)
AYA - えぇぇぇ!? 終わっちゃうんですか? (2021年10月10日 12時) (レス) @page9 id: d9c298088e (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄遣い装置 - お,終わり?!?!続きが気になります!無理しない程度に続き書いて欲しいです!頑張ってください! (2020年9月28日 15時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ノン - あ、ごめんなさい!なに、ませんって!草! (2020年8月27日 17時) (レス) id: 5790125387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるめがねちゃん | 作成日時:2020年3月18日 19時