七つ目 ページ12
?「いやいや、一人で来たんじゃないんだけどね、遊んでもらえそうだったからと、そっちに行ってしまってね、あとから回収しなくては、、、」
ローブの男はやはり年端もいかないのだろう...男ならほぼ必ずするであろう声変わりをしていないような透きとおった少年の声だった。
グ「君はそんなに若くして彼らを率いているのか?」
?「ははっ!俺が彼らを率いている??冗談も程々にしてほしいですねぇ...」
ローブの男の瞳が一瞬見えたかと思えば扉前にいたトントンの真横にサバイバルナイフが刺さっていた。
トン「!!(見えんかった、、、)」
グ「素晴らしい、スピードと精密さだな。実にほしい。」
?「ははっ。我々国の総統閣下に褒めていただけるなんて嬉しい限りです。
、、、、ですが、今回俺の目的はそこにいる作戦参謀、、いわば俺たちの頭脳を取り返しに来ただけなんですよ。残念ですが。今回の勧誘は辞退させていただきます。、、さて、フランメ帰ろうか。」
ギルがそう言うとフランメは何事もなかったかのように、鎖をトントンにつけテラスに出た。
トン「はぁ!?」
トントンは慌てるが、焦っているためなかなか鎖が取れない。
グル「実に惜しい、、その能力の高さはわが軍にぜひとも欲しかったな。」
グルッペンは思い出したように問うた。
グル「ならば、君たちの名を聞かせてもらおうか。こちらだけ知られているのはフェアじゃないな。」
?「そうですね....まぁ今回の直々の勧誘を蹴りましたし、それぐらいは...」
少年はローブを取り払い言い放った。
貴「俺の名はギル。ヴォールクの長を務めさせてもらってます。」
ギルはフランメに視線を寄越した。
フ「作戦参謀長フランメ。....ギル様に助けられて以来支えている。」
貴「フランメ、、機嫌悪いなぁ...(苦笑)」
グ「ギル....?」
貴「聞き覚えでも...?」
トン「ギル、、、なぁ兄弟とかおtt」
トントンが質問しようとしたその時、テラスの下からヴァッサが何かを抱えてきた。
貴「ヴァッサ、、何拾ってきたんだい?」
ヴァ「...目撃者...です。」
貴「、、、、彼が?」
ギルが訝し気に尋ねた。
ヴァ「特徴が一致してるから多分あってます。」
貴「、、、そうかとりあえず起き上がりで暴れられても面倒だし、離してあげな」
ヴァッサは抱えていかれを適当にトントンの方へ投げた。
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作者名:鳴海(なるめ) | 作成日時:2017年4月27日 1時