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カンタ「今ので前半撮れたよ」
まんず「今ので前半なんすか」
キイチ「結構濃かったっすけど」
トミー「俺らが撮りたかったのお前らがびっくりしてからひぁ〜↑↑↑って言うところじゃないから」
Pさん「違うの！？」
トミー「誰がそんな薄い動画撮んだよ今更」
わちゃわちゃ戯れる四人をよそに、カンタさんは一人カメラの前に屈んでカメラに向かって指を指す。
カンタ「僕はね怒ってます」
キイチPさんまんず「！？」
カンタ「まぁ色々と人には事情あるんでしょうけどね。僕らがあんまあーだこうだ言える立場じゃないことは分かってるけど。飼えなくなったにしてもダンボールに入れてポイは無い。ありえなさすぎ。っていうことを踏まえて」
前半は神妙な面持ちで、最後少しだけ声のトーンを明るくし、カンタさんはトミーさんと顔を向け合った後またカメラに向かい口を開いた。
カンタ「里親を募集します！」
まんずPさんキイチ「里親！？」
キイチ「え、このうさぎ飼うんじゃないんすか？」
まんず「その為に連れてきたんだと思ってましたけど」
Pさん「だよね……」
トミー「そりゃ飼えるもんなら飼いたいけどさ……な〜？」
な〜？と、トミーさんはわたしに同意を求める。まぁ、わたしとしては優しい人に飼ってもらえればどっちでもいいんだけど。見たところこの人達も良い人そうだし、結構意見とかしっかりしてるし(カンタさんとトミーさんの話を聞いていると特に)。でも、そんな里親が見つかるほど有名な人達なのだろうか？少なくともわたしは知らない。首を軽く傾げれば、キイチさんが「かっわ……」と声を洩らしていた。
─────
カンタ「ってわけで、ミリしらうさぎ飼育〜！」
トミー「いぇーい」
盛り上がっているのかいないのかよくわからないテンションでトミーさんはわたしを膝に乗せ、両手を上げさせた。手を上げるの結構苦しいからやめてほしいんだけど……。しかし、ミリしらうさぎ飼育とはなんぞや？なんかみんなあの後何時間か家を空けて、戻ってきたと思ったら大きな荷物をたくさん持って帰ってきたけど。ちなみにわたしはその間、捨てられてた時から入れられていたダンボールの中で寝ていた。慣れてるからか、寝心地いいんだよね。歯ごたえもいいし……。って、何言ってるんだろう歯ごたえだなんて、うさぎじゃあるましい。あぁ、うさぎなんだったわ。
トミー「みんなで、うさぎのこと全然知らない状態でこのうさぎさん用の飼育用品買ってきました！」
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作者名：うれい | 作成日時：2018年9月13日 14時
