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第29話 ページ29

それから1年半後。
Aは何度目かの壁外調査を生き残っていた。

初めての壁外調査では広大な壁外に興奮していた彼女は、壁内では見られたないような大きな断層を見つけたらしく、地層の研究に手を出したようだ。
ハンジの巨人研究にも興味がわいたらしく、今では2人してなんやかんやとよくわからない話をしている。

リヴァイとAは兵団内で仲がいいことが周知の事実で、たまに2人で食事に行ったり彼女の趣味である食器づくりに付き合っているようだが、恋人ではないそうだ。



そして訪れた超大型巨人の2度目の急襲。
事態が終息したあと、Aは倒れてしまい、そのまま体調はイマイチのままだそうで、今回の調査では壁内にいる。




(今、そんな思い出がよぎるって事は、死ぬのかもね)
ペトラは今、人生最大の命の危機を感じている。
目の前にいるのは女型の巨人。
グンタとエルドが殺された今、自分とオルオしか残っていない。
ペトラはギュッとブレードを握った。



Aは無事かしら。
あの子が死んだら兵長が悲しむ。
それは嫌だな。

けどそんなことはどうでもいい。
私はこのままここで死ぬのだろうから。
最近、発作がよく起きるAも長くないのかもしれない。

父さんと母さんとAは悲しむだろうけど、数日すれば立ち直ってくれるだろう。
いつかみんなが来るところに、先に行くだけの事。

でも、


「Aが一番悲しむのは、お前が死ぬことだろう。ペトラ」

リヴァイの声が響いた。

Aが私の事を覚えていてくれて、それで生きていてくれたらそれでいい。
昔と変わらずに私の事を大好きなままでいてくれたらいいな。

あんなに懐いてくれて、鬱陶しい程ベッタリくっついてきてて。
それが嫌だったけど、今ではとても美しい日々だったのだと思う。


それと


兵長…、最後に会いたかった。

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設定タグ:リヴァイ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ララ | 作成日時:2020年12月26日 2時

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