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第26話 ページ26

早朝で外はまだ薄暗い。

食堂に入るとキッチンに明かりがついていて、そこでリヴァイがお湯を沸かしていた。

「ペトラか。Aはどうした」
「目を覚ましました。もう落ち着いたみたいので水を取りに来たところです」
「そうか」
「申し訳ありません、姉妹そろってご迷惑を」
「いいや。無事だったなら結構なことじゃねえか」

リヴァイはそう言いながらポットに湯を注いだ。
ペトラは少し離れた水がめから水を汲む。

「兵長も起きてくれてたんですか?」
自分でも大胆な言い方をしたなと思ったが、リヴァイは気にしていないようだ。
何食わぬ顔で紅茶を飲む。

「そりゃああんなことがあっちゃ眠れねえよ。不思議なもんだ。巨人に食われて死んでいくやつらには見慣れちまったが、発作で死にかけるやつには驚いた。…ペトラ、お前こそ大丈夫なのか?慣れねえ酒を飲んで酔ってたろ」

そう言われて思い出す。
そういえば酔っていたんだった。
「あ、あはは…もう血の気が引いちゃって一気に酔いがさめました。でももう落ち着いたみたいなので大丈夫だと思います。今後は病気のことを知った以上、しっかり薬も飲ませます」
「そうか。お前もご苦労だったな」
そういうリヴァイを見ていたら、なんだかとても安心した。


いつもそうだ。
璧外で不安なことがあっても、リヴァイを見ていると安心した。
彼が人類最強と言われる男だからということも勿論あるだろうが、それとも少し違う。
彼と一緒ならここで死んでもいいかもしれないという気持ちが、死ぬ気で頑張る力に変わっていく…そんな感じだ。
だからだろうか。
今もリヴァイと話をしていたら、Aが死んでしまうかもしれないと思って張りつめていたものが緩んだ。

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設定タグ:リヴァイ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ララ | 作成日時:2020年12月26日 2時

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