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「おいし?」
「美味しい。Aと一緒だからかな」
「それはよかった」

臭い台詞を述べるマイキーを2人は無視し、喧嘩賭博が行われている場へと向かう。


「お、こっからでも凄い声聞こえる」
「馬鹿ばっか」
「こら、口悪い」

3人は近づくと、ぐるりと大人数に囲まれた中でボロボロになった少年を見た。

「引けねぇんだよ!引けねえ理由があるんだよ!!」

「へえ、あいつやるね」
マイキーが関心したように目を見張る。


「キヨマサ…俺に勝つには殺すしかねぇぞ!」
「バットもってこい!」
「上等だ、ぶっ殺してやるよ」



____



「おい、キヨマサー。客が引いてんぞー」


シン、と静まり返る公園。観客も、主催も、みんなが声の主を見つめる。

「嘘だろ…金の辮髪、こめかみに龍の刺青」
「東京卍會副総長、龍宮寺堅。通称"ドラケン"!」

誰かがそう言うと、龍宮寺は更に声を張り上げた。

「ムキになってんじゃねェーよ。主催がよお!」
「ねえねえケンチン、どら焼き無くなっちゃった」


…空気が変わる。

「マイキー、空気ぶち壊しだよ」
「おいマイキー、こういうとこでそのあだ名呼ぶなっつったよな…」

龍宮寺の後ろから現れた空気の読めないマイキーとAに、数人がどよめく。


「…なんだ?あの空気の読めてない奴」
「それに…女?」



「お疲れ様です、総長!!」


周りが一斉に頭を下げる。

そう、この空気の読めない男こそが東京卍會の総長、"無敵のマイキー"だったのだ。

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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
- 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時

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