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柴は花垣に話す暇なく話続ける。花垣は何故か柴に気に入られてしまったようだった。

不意に八戒の前を歩いていた少女、柚葉が花垣の方へ振り返って尋ねる。

「お前はなんで弱そうなのに壱番隊の特攻隊長張ってんだ?どう考えても八戒の方が上に立つ器なのに、コイツはその気が全然無い」

「確かに、柴くん強そう!」


…橘がそう言うと何故か変な間が空いた。柚葉が呆れたように溜息を吐き、本当ダメだなと呟く。

「上に立つとか考えただけでメンドくせぇじゃん、オレは自由が好きなんだよ」

カラッとした笑顔でそう言い放った八戒に、橘が再び褒めるように声をかけたが八戒からの返事がない。

「あー、ヒナちゃん気ぃ悪くしないで、弟は異常な奥手でな…」
「あたしともう1人の女子以外の女の子に話しかけられると強制停止しちまうんだ」

そんな八戒がまるで未来の八戒と別人に見えた。
場地と羽宮から聞いてきた人物像と大きくかけ離れすぎている。真相を確かめるべく花垣は八戒へ疑問をぶつけた。

「あのー、弍番隊の副隊長ってことは三ツ谷くんと仲良いんすか?」

「腐れ縁だよ。てかさあ、タメなんだから敬語やめろよー」
「え!?そのナリでタメ!?」
「ひでぇな〜」


八戒はケラケラ笑いながらも話を続ける。

「タカちゃんはさ、目の上のタンコブだよ」

「不良のカッコ良さもカッコ悪さも叩き込まれた、ウッセェだろ?あの人…"本当"の兄貴みたいなもんだ」

しみじみとそう語る八戒に、花垣は三ツ谷と八戒が並ぶ姿を想像する。似合うな、と自己完結すると、花垣は自身の脳内に1つの可能性を浮かべた。

"三ツ谷と八戒が仲違いし、八戒は黒龍へ入った"


すとんと腑に落ちたその推測。花垣はその可能性を阻止しようと心に決めた。

「家、もうすぐそこ!」

八戒がそう言い、角を一つ曲がると何故か特攻隊を見に纏った大量の不良が屯していた。



「八戒、ヤバい…兄貴が帰ってきてる」

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飛鳥 - 続き楽しみに待ってます! (3月14日 7時) (レス) @page36 id: 2cfd6d6f99 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - めっちゃ好きです!!!続き待ってます!気が向いたら更新してください!応援してます! (12月29日 17時) (レス) @page36 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (10月28日 20時) (レス) @page35 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのみき - 東リベの夢小説史上面白い小説でした!更新頑張ってください! (10月13日 22時) (レス) @page34 id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新ありがとうございます‼️最高です (10月6日 23時) (レス) id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年10月16日 21時

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