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花垣が松野に自身がタイムリーパーであることを伝えた日。花垣は更に松野へ1つ付け加える。


「…それと、気がかりな点が1つある」
「何だよ?」


少し躊躇した花垣であったが、真剣な面付きで話し始める。


「…Aちゃんもタイムリーパーかもしれない」
「ハ………?Aさんが?」
目を丸くする松野に花垣は深く頷いた。松野は花垣の両方を両手で力強く掴んで食ってかかる。


「どう言うことだよ?なァ!Aさんも死んでんの?理由は?言えよタケミっち…!!」
「ま、待って千冬!!説明するから!!」


漸く花垣を解放した松野は荒い息を繰り返しながらも花垣の次の言葉を待っている。小さく咳払いをした花垣は口を開いた。


「…俺が未来で見てきた悪い結末が、Aちゃんの行動でいい方向に変わることが多かったんだ」

「例えば、血のハロウィンの時も。本当はあの日、Aちゃんと場地さんは一虎くんに殺される筈だった」


「その前のハチサン抗争の時も、Aちゃんとドラケンくんが刺されて死ぬ未来だった…!」




「それを全部、Aちゃんが変えてくれたんだ!!」


はっきりと、大きな声でそう言い切った花垣は真っ直ぐ松野を見つめる。理由を聞いて松野は暫く黙り込んだ。どうやら考えているようである。



「…確かに、そう言われればAさんもタイムリープしてるかもって思うな」
「だろ!?」
「でもホントかどうかわかんねェじゃん、だからさ…」


「直接聞きに行こうぜ!」


眩しい笑顔で松野はそう言った。思わず花垣は崩れ落ちそうになった。「まさかの脳筋プレイかよ…!」と花垣は心の中で呟いた。

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飛鳥 - 続き楽しみに待ってます! (3月14日 7時) (レス) @page36 id: 2cfd6d6f99 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - めっちゃ好きです!!!続き待ってます!気が向いたら更新してください!応援してます! (12月29日 17時) (レス) @page36 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (10月28日 20時) (レス) @page35 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのみき - 東リベの夢小説史上面白い小説でした!更新頑張ってください! (10月13日 22時) (レス) @page34 id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新ありがとうございます‼️最高です (10月6日 23時) (レス) id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年10月16日 21時

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