どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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やがて場に着いたマイキーは、バイクから降りるとAの方へ駆け寄る。

「大丈夫か、A！」
「Aは特に怪我してないけど…ケンくんが頭怪我しちゃった」
「…わかった」

そしてマイキーは無表情のまま林へと向き合う。

「なるほどね、俺を別のとこ呼び出したのは、2人を襲う為ね」
「で、俺のせいにして東卍真っ二つに割っちまおうと」
「俺は唯パーちんを！」
「これはお前のやり方じゃねえ！！」


2人の怒声が飛び交う。

「誰に、唆された」




「へー、意外」



気の抜けた声がマイキーの後ろから放たれる。
そのままその人物はスタスタと歩いて近づいてくる。

「マイキーって頭も切れるんだね」


「誰？」
「…だりぃ」

マイキーの問いに反応せず、手に持った煙草を深く肺に吸い込む長身の男。

「俺が誰とかどうでもいいけど、一応今"仮"で愛美愛主仕切ってる半間だ」
「お前が裏でネチネチしてるキモい奴？」
「…面倒臭ェな、マイキー」


半間が笑い混じりでそう言った瞬間、マイキーは半間へ蹴りを入れていた。

__が、その足は半間へと届かず、上手く腕でガードされてしまう。

「…うそ」

マイキーの蹴りを止めた。
今までに無い光景に東卍の3人と花垣は驚きで声が出なかった。

「そんなに急ぐなよマイキー、俺の目的は東卍潰しに黒宮Aの勧誘。カッタリィから内部抗争しよう」
「…ハ？何でAが出てくんだよ」
「言わねーよ♡」


その声に反応して愛美愛主がぞろぞろと歩き出し、東卍側のメンバーをぐるりと囲い込んでしまった。逃げ道がない。

「でも、結果オーライかなあ」
「これで無敵のマイキーをこの手でブッ殺せるからなァ！！」

半間は「罰」と刺青の掘られた手で自身の顔を押さえながら笑う。



「愛美愛主！！総勢100人、大して東卍は5人！！」
「マイキーもドラケンも、纏めて鏖(みなごろし)だ♡」

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