恋のキューピット【srr】【mfmf】

5.掟 ページ6

Aside


そ「相川真冬。28歳。こいつがお前の運命の相手」

『……え？それだけ？他に情報無いの？好きなものとか、仕事とか』

そ「最初から何でも知ってたらまずいだろ。そこは自分で聞け。しかも今回結構厄介だし……」

そこらへんのプロフィールは自分で探るしかないのか……最後なんか言った？

『で、この相川さんとどういう運命？』

そ「結婚したら一番幸せになれる相手」

ヨッシャアアアア！私が求めてたのはこれだよ。神様、さっきから散々悪口言ってますが撤回いたします

『ねー次どこ行けばこの人に会える？』

そ「次？ちょっと待って。神様から返事来るまで時間かかるかもだけど」

そういって、そらるはスマホを操作し始める

その時間が暇なので、なんとなく彼の顔を見ると結構イケメンだと改めて感じる

『そらるも結構イケメンだよね、相川さんには負けるけど』

そ「ああ、キューピットは顔がいいんだよ。担当する人の警戒心を少しでも減らすために」

なるほどー。こいつサラっと自分がイケメン発言したな

『そらるの運命の相手ってどういう人？教えてもらったりしないの？』

そ「お前質問多いなー、まあでも」


そ「キューピットに運命の相手はいないから」

またまたサラっと発言したが、今度は結構衝撃的な内容だ

『そうなの？』

そ「他の人が幸せになれるようにと、キューピットの仕事に専念させるためにそもそも無いらしいよ。別に結婚だけじゃなく友達とか仕事も無いって。最初に言われた」

『へ、へー』

最初からって……寂しくないのかな？一生独り身の人生かもしれないのに

『イケメンなのにもったいないね』

そ「何？キスでもしてやろっか？」

『きも』

そ「嘘に決まってんだろ。別に恋人作っちゃダメってわけじゃないし、ちゃんと恋愛経験はあるよ」

そ「まあ、担当の相手と付き合うのは禁止されてるけど」

『運命の相手と付き合うの邪魔すんなってこと？』

そ「おー、そろそろわかってきたじゃん。あ、返事来た」

『なんだと!?』

神様から返事が来たと聞いた瞬間、そらるとの会話は頭から吹っ飛んでいった

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