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15.自堕落 ページ16

Aside


『あー疲れた……』

相川さんと出かけた次の日。いつもより仕事が長引いてしまった

私の会社は17時半に仕事が終わるのだが、残業に当たってしまい帰宅したのは21時のことだった

ベッドに転がり込む前に、呼び出しボタンを押す

そ「ねーお前昨日さ……生きてる?」

『死んでる』

そう聞くのも無理ない。私は今、自分のベッドにうつ伏せに倒れ込んでいる状態でそらると話している

『ねー、夕飯作ってよ』

そ「家政婦じゃねえし」

『もう疲れた、無理、お願い。冷蔵庫の中勝手に使っていいから』

そ「そう言われても……おい、聞いてる?はあ、寝てんのかよ」

そらるがそんな子尾を言ってるのにも気づかず、私は深い眠りに落ちていった



そ「……きろ、起きろっつーの!おい、A!」

『んー……あ、ごめん寝ちゃった……今何時?』

そ「22時。それより飯作ったからさっさと食えよ」

『は?』

寝室を出て、リビングに行くと野菜炒めが用意されていた。

『……作ってくれたの?』

そ「じゃないとめんどくさそうだし。冷めるから早く食えってば。風呂も沸いてるから」

『そこまで!?』

な、なんだこいつ……だるそうにしてんのに願ったこと以上のことをしてくれるなんて

別に、口からポロっと出ちゃっただけで、そういうつもりじゃなかったんだけど

『あ、ありがと』


私は彼の作ってくれた野菜炒めを食べ終わり、食器を片付ける。中華風で美味しかった

そ「それ片付けとくから風呂入ってこい」

『いや、さすがにそれはいいよ』

そ「いいから。つーか、お前昨日何で呼び出さなかったの?」

『え?』

そういや忘れてた。ショックが半端なさ過ぎてそのあとすぐ寝たんだっけ?

『あーそれは、』

そ「まあいいや、風呂入ってこい」

どっちだよ


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ちょこ - とてもよかったです!感動しました(´;ω;`) (2021年10月27日 17時) (レス) @page48 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - ひきねこさん» 僕のそらるさんの妄想は大体そんな優しい人ですww泣かせにかかったので、涙腺緩んでくれてよかったですww (2020年8月13日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - 連続コメント失礼します…涙が止まりませんね、これ 私の涙腺が緩すぎるのかな… (2020年8月12日 23時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - 作者様!読んでいると、なぜか温かめの塩水が目から溢れ出してきました…! (2020年8月12日 23時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - え、そらるさん超ジェントルマンやん (2020年8月12日 22時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺるはむ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/perurisu/  
作成日時:2020年5月13日 20時

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