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「「………」」
気まずい。気まずすぎる。
鈴はグルッペンさんのところに行ったし、シャオちゃんもシッマかトントンさんの所にいるであろう。
ちょっと、リアル気まずいから脳内でみんなの学年の説明するね。
三強と呼ばれる容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群な会長、副会長、書記の3人が3年生。
後はみんな2年生です。
ちなみに三強ね、一見完璧なんだけど賑やかだし何といっても陰で校内一の問題児とか言われてるんですよ。さて、そんな彼らの武勇伝を。
まず、グルッペンさん。
典型的ないたずらを繰り返してます。
小学生がするようないたずらをたくさん。
例えば黒板消しを扉に挟んだり椅子を引いたり黒板に爪でガーッてしたり。
なにが悪いってそれを楽しそうにしているのが悪い。先生も怒るに怒れない。会長だし。
次、オスマンさん。
彼はふわふわして何を考えているか分からないからやることも分からない。突然、何かを始める。可愛らしいいたずらばかりだ。例えば、友人の筆箱の中身を全部ガーッて出したりゲームを持ってきたりエアコンの温度を変えたりと。
何気に迷惑になるやつをする。
たちが悪いのは毎回謝るから。しかも可愛く。可愛く謝るから先生は毎回許してしまう。
最後、トントンさん。
あの人は一見まとめ役に見える。だが、生徒会の中での本当のまとめ役はロボロが主だ。
怒るに怒れない軽いものを繰り返している。迷惑をかけないのしかしないのだ。
携帯持ってきたり、校内でゾムを追っかけ回した、教頭のズラを知らずに取ったり……あれ？
1番問題児なのこの人じゃね？みたいなことが起こり始めています。
さて、脳内で説明してたらもう15分も経ってしまった。
そろそろ声をかけよう。
「ね、ぇ……」
「は〜い？どうしたん？何かあるん？」
「……文化祭、暇だったら一緒に回らない……？」
噛んだ気がするし、文章もおかしい気がする。
案の定、なのか返事は全くなくやっぱりだめなのかと口を開く。
「シャオちゃんと回るんだったらいいし。……さっきの忘れて」
自分で思うよりも冷たく言い放って秘密の場所と思っていた屋上から立ち去ろうとする。
立ち去ることは出来なかった。
「……何？手、離して」
「春風ちゃん、一緒に文化祭回ろ？」
「……私が言った時にはなんも言わなかった」
「びっくりしたって言ったら？」
「鬱くん演技下手そう。いいよ、信じる」
「じゃあ、一緒に回ろ」
「いいよ」
＿文化祭まで三日＿
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作者名：凪沙 | 作成日時：2018年7月24日 13時
