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・six ページ7
また時が過ぎていった。
僕はあの時のまふまふさんの年齢に追いついた。
作業が上手く行かずに気晴らしにと散歩に出かけた。
生憎、しとしとと梅雨の雨が降ってきた。
道中あの時出会って僕の人生を変えた日みたいだな、と謎に感慨深い感情に陥った。
部屋が見えてきて鍵を取り出したその時。
見つけたのだ。
僕に似た少年を。
気づいた少年はあの日の僕みたいに涙か雨だか分からない雫を零しながら縋り付いてきた。
「ねぇ……助けて……!」
あの時と全く同じ表情で、全く同じ声で、全く同じ言葉を。
僕たちの逃避行が再び始まるんだ。
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作者名:凪沙 | 作成日時:2018年10月28日 16時