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とりあえず危ないだろうと判断し家に入れる。

僕に似た少年……まふまふ2号でいいや。あ、でも長いからまふ2号にしよう。

まふ2号にタオルを渡した時にひどく震えているのがタオル越しに伝わった。

まふ2号は髪を拭きながらポロポロと涙を零しながら話し出した。

「きの……っ、人を、殺しちゃって……」

ぐずぐずと鼻を啜りながら話をする。

「殺したのはいつも僕をいじめてくるやつで、ついカッとなって突き飛ばしたらそのまま血を流したまま動かなくなっちゃったの。
そうしたら急にここに来て……」

反射的になのかまふ2号の腕を引き僕は高らかに宣言していた。

「だったら、逃げよう!誰もいない場所に」

まふ2号は目を見開いたあと涙が乾ききってない瞳を輝かせて大きく頷いた。

ナイフを持って、財布にありったけのお金を詰めて、携帯ゲームも持って、思い出のもの……はいやだからいらないものは全部壊してしまおう。
大学の頃につけていた日記も、青春時代の写真も今となれば何もいらない。

「……行こう」

人殺しと未熟者の旅がはじまる。

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作者名:凪沙 | 作成日時:2018年10月28日 16時

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