一緒に世界、救いませんか？【そらる】【まふまふ】

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「おぉ、おかえり。遅かったじゃん。何かあった？」

優しそうな笑顔を浮かべて様子はどうだったかと問いかける。

「特には、なかったです……」

まだ慣れなくて俯いて、できるだけ聞こえるように話す。

「そうなの？ じゃあ俺らも探索するかぁ……二人とも大丈夫？」

もう一回行ける？と問いかけられる。
自分の服の袖を掴んで覚悟を決めるようにする。顔を上げて、彼と目を合わせる。

「だ、大丈夫！ 僕はいけるよ！」

自信をつけるようにしてトンっと自分の胸を叩いてそう言う。

「ほんと？ むり、しないでね」

今まで一歩後ろで見ていたギャルっぽい女の子は柔らかそうな茶色い髪をふわりと揺らして不安そうに僕を見つめる。
澄み切った綺麗な瞳で見つめられて思わず吸い込まれそうになる。

「うん、大丈夫だよ……！」

「まふまふ、無理すんなよ？」

頭になにかが乗っかった感覚に振り向けばそらるさんが僕を見ていた。

「いや、大丈夫なんですけど……あまって重いですよそらるさん手を離してください」

いつぞやの96ちゃんにやってたみたいにぐっと力を込めて僕の頭を押す。
痛いし重いし……そらるさん離して。

「えぇー、いいじゃんかぁ……」

「いやいや何一つ良くないですからね？」

「ほら、早く行こ」

入る途中でくるりと振り返り僕らを催促する。
髪からほのかに香る甘い匂いとひらりと翻る膝丈ほどの白いスカートがやけに目に焼き付いた。

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