第十七訓 ページ20
Aサイド
夏…
暑い日差しが差し込んで、外ではジリジリとセミが忙しなく鳴いている
そんな暑い日には、誰だって動く気力なんて湧かない。Aもそう
だけど…そとの鳴き声に混ざってドタドタと足音が聞こえ始めて、止まったと同時にAと兄様がいる部屋の障子が荒々しく開かれる
桂「高杉！A！泉に行くぞ！！」
高「『……はぁ？』」
どうしてそんな話に？
A達が不思議に思っていると、小太兄の後ろからダルそうな銀兄がひょっこりと現れた
『銀兄！どうして泉に行くことになったの？』
銀「実はよォ…先生が泉にスイカを冷やしてあるから取ってきてほしいって俺らに言ったんだ。そしたら…」
桂「みんなで行った方が面白そうだからな！誘いに来たのだ！」
『は…はぁ…』
高「俺ァ行かねェ」
『兄様が行かないなら…Aも…』
桂「よし！行くぞ！」
行かない
そう言おうとした時、小太兄が有無を言わさずA達の腕を鷲掴みにして歩き出す
『Σふぇぇ！？』
高「…おい」
銀「諦めろ、高杉兄妹。こいつは先生のお使いのことしか頭にねェんだ」
ただでさえ部屋の中でも蒸し暑いのに…外は陽射しが直接当たるからさらに暑い
だが目的地は泉…と、いうことは…
『けど、泉に行けばみんなで涼めるね♪』
そう言うとみんなピシリと固まってしまった
……なんで？
桂「(泉で涼むということは…少なからず入るということで…)」
銀「(水ん中に入りゃ服が透けるってこってェ…)」
高「(俺の可愛い可愛い可愛い…妹の裸体が…！！)」
全-高妹《(俺以外の男に大公開じゃねェかァァァ！！)》
兄様達は互いににらみ合っていて、よくわからないから先に行ってることにした
しばらく歩くと…太陽の光がキラキラと反射して輝いている泉が目の前に現れた
その輝きは鏡みたいで…しゃがんで身を乗り出して、その泉を覗き込んでいた時…
全-高妹《ぁあァァァァァァ！！》
『Σひゃっ！！？』
後ろから追いついてきた兄様達が驚いたように大声をあげて、それに驚いたAの手が滑って…
銀「あ」
桂「ぬ」
『へ？』
高「マズっ！」
Aは泉に真っ逆さまで、いち早く危険に気付いた兄様が手を握ったけど…間に合わなくて一緒に落ちた
Aと兄様がびしょ濡れになって、笑ってた二人(特に銀兄)に兄様が水をぶっかけて、喧嘩開始
みんなずぶ濡れになって帰ったので、先生にこってり怒られた
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季奈乃 - この作品すごく面白いですね！ 更新も頑張ってください！ 応援してます！！！！！ (2017年9月23日 13時) (
レス) id: 937f71cb5a (このIDを非表示/違反報告)
香菜 - とても面白いです！これからも更新を頑張ってください！ほかの作品も作ってください！ (2015年11月2日 17時) (レス) id: 39880b9d7b (このIDを非表示/違反報告)
信女(プロフ) - 面白いです！私も人に教えられるようなネタ持ってなくて…、初コメ失礼しました！更新頑張ってください！ (2015年9月9日 6時) (レス) id: 58e33b6721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2015年8月24日 19時
