第百十六訓 ページ25
Aサイド
その日の夜…
兄様が万斉を連れて、会合から帰ってきた
夕食を済ませて、お風呂を済ませて、いつものように兄様とお布団に……
高「……A、どうした?」
『ぅ…ぇ、えと……その…////』
ど…どうしてかわからないけど、兄様と同じ布団に入るのが…すごく………は、恥ずかしぃ////
布団にも入らず俯いてるAに、兄様は優しげな声をかけてくれて…更に恥ずかしくなって、顔に熱が集まってくる
『…に…兄様ぁ……A…変』
高「Σなっ…!!どうした!?風邪か!?」
『Σち、ちがっ…!!』
高「なら、なんだってんだ?」
『……兄様と…いっしょに寝るの……恥ずかしぃ…の////』
うぅ…言っちゃったよぉ///
兄様はAの言葉を聞いて、よくわからなかったのかほおけた顔をしていた
『その……胸のあたりが…ドキドキして…痛いの。モヤモヤして…あっつくて…落ち着かない
…兄様ぁ……A…おかしく…なっちゃったよぉ////』
兄様と話すことも辛くて、兄様と一緒にいられなくなるんじゃないかって…怖くなる
堪えきれずに溜まる涙が、視界を…兄様を歪ませてしまう
『……にぃ…さまぁ……こわぃ…よぉ…』
頭の中の整理が追いつかなくて、堪えきれずにへたり込み、両手で顔を覆った…情けない顔を見られたくなくて
その時…暖かい感覚と兄様の匂いが、Aを優しく包み込んだ
兄様の匂いに包まれたせいか、自然と…Aの心に詰まってた黒いものが、口から涙とともに溢れ出る
『…A…っ!!兄様とっ…離れたくない!!ずっと…いっしょにいたい…!!
A!変になっ…ちゃった…けど!置いてかないで…ひとりに…しないでぇぇぇ!!』
もう…怖い思いはしたくない!!
攘夷時代…
天人の残党に連れ去られて
兄様達と離れ離れになって
実験を繰り返す日々…
そして…用済みの札を張られ、眠らされた…
『もぅ…っ!!怖いのは……やだぁ!!』
みんなには見せられないくらい、みっともなく泣いて騒いで…兄様に呆れられても仕方ない
その時…
続く
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堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます!更新の方も頑張ります!! (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください! (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます! (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2016年3月9日 23時