【声優】私と愉快な仲間達【黒子のバスケ】

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「ただいまー」


扉を開けると同時に言うと、何重にも重なったおかえり、の声。


見えるのは身長が平均よりだいぶ高い、元高校バスケ選手の男子達。


「夕飯は肉じゃがとカレーどっちがよいか」


「おいそれユキがいる時に言ったら肉じゃがになるだろ。なんで今言った」


「いや全員揃ってるしいいかなーって。肉じゃがねー。よしたか手伝ってー」


料理を作りながら、つくづく楽しい仲間だ、と思う。


何故チームが別だった私達が一緒に住んでいるのか。


仲よくなったきっかけはあまりよく覚えていない。


確か後輩の苦労話やらなんやらを話しているうちに仲良くなったはず。


今では名前で呼びあう仲だ。


なぜシェアハウスまでするようになったのか。


私達はいつも決まった時間にインターネット上で会話していた。


きっかけはある一言。


『いちいちチャットするより毎日顔合わせる方がよくね？シェアハウスとか』


ちょっとしたジョークだったようだが、私達はそれに乗った。


多分悪ノリだけど。


ちなみに私は花宮の高校出身だ。


卒業する直前に、花宮を良い子にしたのも私達だ。


というか、やり過ぎて先輩厨になってしまったのだが。


こいつらとのシェアハウスは楽しい。


ご飯を凄くたくさん作るのが大変だけど…


でも、それが苦痛とは思わない。


それほど、こいつらと囲む食事は楽しい。


いただきます、と声を揃える。


「なーAー、仕事どう？」


仕事、というのは声優の仕事の事だ。


「うん、キャストの人も仲よくしてくれるし…楽しいよ。」


「誰と一緒なんや？」


「神谷さんと、小野さんとか。大輔さんの方の小野さん」


ほんと共演多いな、と笑われる。


実際、そのくらい共演が多いのだ。

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