文スト学パロ！3【双黒】

1日目 ページ17

「沖縄はまだ暑いねー」


山「空が近く感じますね！」


寺「本当だ…良い天気」


一同は飛行機を降り、沖縄に到着した


梶「はーい、長旅お疲れー。予定通り今日は平和学習だから、成る可く班毎にバス乗ってねー」


「じゃあ取り敢えず、寺坂さんと山中さんは一緒に座りな」


山「は、はい！」


乱「僕Aとね！」


「判っ………いや一寸待って」


中、立「「…」」


其れは駄目じゃないかな…いや、これ組み合わせて平気？中也手出しちゃったりしない？


「乱歩…今回ばかりは」


乱「やだ」


誰を説得するが早いか…


「中也…」


中「誰が此奴と」


仲良くしろよ…つかまだ何も言ってないよ。隣の立原をじっと見つめる…と、立原が溜息を吐いた


立「ハァ…さっさと座るぞ中原」


中「はぁ！？」


中也の服の襟を掴むとそのままバスへ乗り込む立原…え、マジで？


立「今日だけで勘弁しろよ」


乗り込んだ所で其れだけ言うと中也を引きずってバスの中へ消える
其れに続いて乗り込めば奥が空いてるらしく、手招きされて全員座席に座った


「…一寸意外」


乱「彼は苦労性だからね」


知った風に乱歩が笑う…まぁ、乱歩の事だから立原の色々を見抜いた上で言ってるんだろうけど


乱「彼も大変だねぇ」


「…楽しそうだね」


人の不幸は蜜の味…という言葉が、私の頭をよぎった


中「話しかけてくんじゃねェぞ」


立「かけねぇよ、あのままだと収集つかねぇだろうが」


前の座席を少し気にかけながら乱歩越しに外の沖縄を眺める…本当に、空が近くに感じる


乱「2人なら心配しなくても喧嘩はないよ」


何でもかんでも見透されるのは正直ムカつくけど、その乱歩が言う事だから本当に心配ないのだと思える


「…そっか」


前の席に座る立原の肩を後ろから指で突く


立「あ？何だよ」


「ありがとね」


立「別に…班長押し付けたんだから少し位は協力しねーとな」


ふふ…っと笑みが零れて背凭れに寄りかかる


1日目は平和学習…沖縄の歴史と平和を学ぶ


ーーー


「………こういう資料ってよく残ったなぁって思うよね」


中「ホントに好きだよな…」


立「資料館見学をあんな熱心にやる奴も今時珍しいよな」


資料から片時も目を離さずに館内を回る神田を眺めて立原が呟いた


乱「Aはあの感想用紙をびっしり埋めるタイプだよ…特に歴史系はね」

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