お遊び[深澤辰哉] ページ3
『ただいまぁー』
深「おかえりなさい」
『違うでしょ、ねぇ』
私は、おかしい
私、というより、性癖、という方が正しいのだろうか
そんな事は重々承知なのだ
自分でここまで言うくらいには、狂っているのだから
深「ワンっ」
『ふふふ、いい子にしてくれていて嬉しいよ』
そう言って頭をワシャワシャと撫でると、彼は嬉しそうに目を細めた
その姿に、高揚感を覚える
私の、私だけの辰哉
ジャラッと彼の足枷の音が響く
それが愛おしく思えて、幸せで
『あ、勝手にお菓子食べたの？
ダメだよ、手を使ったら』
深「ごめ『違うでしょ』
深「くぅーん」
『本当に、可愛い』
首輪をグイッと引っ張って、彼の頬に口付けをした
その瞬間、羞恥心を感じたのか、バッと私から目線を外す
本当、可愛い
こんな事されてるのに、文句も何一つ言わない彼に、不安を感じながらも、どうしても胸が暖かくなってしまう
この胸の高鳴りの名前は、未だに名付けられずにいる
『辰哉、こっちに来て』
そう言って、リビングのソファーの方に歩き始めた
勿論、彼は後ろから着いてくる
私の手を握りながら
この人は、危機感と言う物がないのだろうか
『ねぇ、私の性癖ってさ、おかしいでしょ？
だから、もししんどく感じちゃったら、止めてもいいんだよ？』
ソファーに座った直後、そう話を切り出すと、明らかムスッとした顔を私に向けた
見たこともない、反抗の目にも見えて、何故か恐怖心を覚えた気がする
深「俺を飼ってくれるんでしょ？ねぇ
もうそんな事言わないでくれる？
俺には、君しか居ないんだよ」
彼から感じる威圧感
目の奥が笑っていない、とはこの事なのだろうか
思わず口が開いてしまった
深「ほら、人間の言葉喋ってるんだから、怒ってよ」
『え、』
深「ねぇ」
ずいずいこちらに近づいてくる彼から、思わず後ずさってしまう
深「てかさ、」
深「俺が君の所有物であるように、Aは、俺の所有物だから」
フワッと王子様のように笑った彼に、今度は私が目線を合わせられなくなった
私の首元に首輪のようにぐるっと着いている噛み跡やキスマークを、愛おしそうになぞった
深「他の男なんかに、目を向けないで
俺だけに命令して」
そう言って押し倒してくる彼に、今度鳴かされるのは私だろう
ねぇ、飼われているのは、本当に貴方なの？
深「見て、婚約指輪」
『左手の薬指に噛み付いただけでしょ』
深「違うよ、婚約指輪」
『、そっか』
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ルな(プロフ) - 一番最初のシリーズから読ませていただいてます。もう感激です✨なんでこんな神小説見つけるのおそくなっちゃったんだろ .... 佐久間さんのペースでいいので、どうか戻ってきていただきたいなと思います😢ずっと待ってます ‼ そして応援してます !! (2022年8月18日 10時) (
レス) @page27 id: 0c9a247f04 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 恋日誌から、読ませて頂いてます！色んなジャンルがあり、毎日読んでも面白いです‼更新待ってます！ (2022年4月7日 17時) (レス) id: 45421e6c59 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間さん(プロフ) - コーヒー豆さん» そう言って貰えてすっごく嬉しいです！ありがとうございます！神だなんて言って貰えて幸幸です♡ありがとうございます！ (2022年3月5日 20時) (レス) id: 23029b9da8 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー豆 - ほんとに佐久間さんの作ったお話好きすぎて何回も繰り返して見てます!! 佐久間さんは``神``でやんす！ (2022年2月21日 19時) (レス) id: a7da1e1812 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間さん(プロフ) - しおさん» え！？そんな事言って貰っちゃってたんですか！！嬉しすぎてヤバいです泣そう言って頂ける方がいるから頑張れます！ありがとうございます🥰 (2022年1月15日 10時) (レス) id: 23029b9da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐久間さん | 作成日時：2021年10月26日 20時
