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原田たちは未だ物陰に隠れ、じっと息を潜めていた。
目の前には伊東の遺体があり、町役人はすでに確認済みだった。
やがて、緊迫した足音が響く。
町役人から報せを受けたのか、御陵衛士が駆けつけて来たのだ。
人数は三人、それに運ぶための駕篭を持つ二人がいた。
「伊東先生!!」
「新選組め………ッッ!!!」
衛士たちは遺体を検め、怒りに任せたように新選組を罵り始めた。
行くぞ、小声で聞こえた原田の声で一斉に路地から躍り出た。
あっという間に御陵衛士は取り囲まれてしまった。
「貴様ら!騙し討ちとは卑怯な!」
原田「こっちは売られた喧嘩をを買ったまでだ。」
御陵衛士の1人の叫びに坂本龍馬殺しの濡れ衣を着せられた原田は睨みながら言い、槍を構えた。
「伊東先生の仇!!」
大柄な衛士は鞘から刀を抜くと、叫びながら原田へ刀を振り下ろす。
原田は軽々と避けてみせると、槍を払った。
しかし、相手の衛士も巧みに槍を受け流した。
人数は少ないと言えど、元は新選組にいた手練の剣客。
一筋縄ではいきそうにない。
激しい攻防が繰り返され、衛士の背後に回っていたAが己の太刀で相手の腹を貫いた。
それに続き、原田も他の衛士を槍の穂先で突き刺す。
原田もそうだが、Aの浅葱色の羽織は赤く染まっていく。
少なかったことが幸いか、残りの衛士をなんとか斬り伏せた。
原田がそれを確認し、一息ついた、そのときだった。
ガシッ!!
原田「!」
突然、地面に伏せていた瀕死の衛士が原田の足を掴んできたのだ。
生きてたか、と眉を潜め槍を大きく振りかざし、とどめを刺そうとした。
しかし、一発の銃声が轟き、衛士は短い悲鳴とともに絶命した。
?「………後は俺達が仇をとってやるよ。」
言葉とは裏腹に嘲るような男の声が静まり返った辻に響いた。
闇の中から二人の男が姿を現した。
不知火「よう、人間。遊びに来てやったぜ?」
原田「なんでお前がここに……?」
二人の男は不知火、そして天霧だった。
→
久しぶりの更新(`・ω・´)
時間ないですすんません!!!!!!!!
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華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年3月10日 9時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜い。楽しみです。 (2015年10月20日 7時) (レス) id: 43288af261 (このIDを非表示/違反報告)
まーる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ありがとうございます!此処からは斎藤くん活躍ですよ〜〜 (2015年10月19日 22時) (レス) id: 7286babe75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917
作成日時:2015年10月2日 17時