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自分には"斬る"ことだけがあの人を守れる手段なのだ。
それなのにこの有り様は何なんだ。
「ゲホッゲホッ……ッ」
歩くのも精一杯。咳き込めば、血が出る。
今の僕に何が出来ると言うのだ。
あまりに無力で、新選組のお荷物でしかならない。
悔しい。自分に苛立ちさえ感じる。
"力"が欲しい。
あの人を斬ったやつらを斬れる力が。
部屋にある赤色の液体に頼ることで守れるなら──。
千鶴は土方に命じられて沖田の見張り、あとは替えの濡れた布が入った桶を持って沖田の部屋へと向かった。
障子は開けられており、沖田の姿はない。
千鶴「沖田さん?………ッ!」
ハッ、と目を見開いた。
敷かれたままの敷き布団に赤い液体の零れた跡、開けて放置されたギヤマンがあった。
血の色のなんかではない。
間違いない、"変若水"!
千鶴「そっ、そんな……!」
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華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年3月10日 9時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜い。楽しみです。 (2015年10月20日 7時) (レス) id: 43288af261 (このIDを非表示/違反報告)
まーる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ありがとうございます!此処からは斎藤くん活躍ですよ〜〜 (2015年10月19日 22時) (レス) id: 7286babe75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917
作成日時:2015年10月2日 17時