第二十五話「狙撃」 ページ22
あれから薫と綱道は見つからず、夜が更ける。
ある報せが静かな屯所を大きく騒がせた。
この日、近藤は二条城前軍議のため、訪れていた。
その帰り、近藤ら一行は伏見街道を南下して帰路に就いていた。
馬上の近藤を警護するため、脇に隊士二人、しんがりには島田が固めている。
島田は何度か後ろを向き、人影がいないか確認する。
厳重に警戒していたはずだった。
しかし、
バァンッ!!
近藤「ぐぁ……っ!」
鋭い銃声が鳴り響き、近藤の身体が揺らぐ。
島田「きょ、局長ーーっ!?」
島田が気付いた時には、撃たれた右肩を押さえ、馬へと倒れ込むところだった───。
〜〜〜〜〜
夜、近藤が狙撃されたと聞きつけ、屯所は一気にざわめいた。
島田「二条城での軍議が終わり、奉行所に戻る途中、狙撃されました。」
行灯の光しかなく、薄暗い医務室に運ばれた近藤は右肩にかけ、包帯が巻かれていた。
その様子に急いでいたのか隊服のままの島田は当時のことを悔しげに語る。
土方「近藤さんは、そのまま馬で此処までかけ戻ったのか?」
島田「はい。局長を守りきれず、申し訳ありません…!」
島田は床を殴るよう拳を置く。
土方「いや、奉行所の警護を手薄にしてまでの護衛は不要だと言った近藤さんを、説得出来なかった俺の責任だ。」
横たわり、眠っているというより苦痛で意識を失ったような近藤は濃く、血が滲む包帯のせいか、痛痛しい。
山崎「副長、応急の処置は済みました。…ですが、今夜は峠かと……。」
険しい顔の山崎に土方は立ち上がり、新八や原田らへ襲撃現場への捜索を命じた。
そして千鶴には沖田に近藤のことを知られないよう、命じる。
が、土方は近寄る気配に気づくことはなかった───。
→
出番が見つからず、まさかの今まで以上に苦労。
アニメと劇場版を何度も見返し、頑張ってます😭
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華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年3月10日 9時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜い。楽しみです。 (2015年10月20日 7時) (レス) id: 43288af261 (このIDを非表示/違反報告)
まーる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ありがとうございます!此処からは斎藤くん活躍ですよ〜〜 (2015年10月19日 22時) (レス) id: 7286babe75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917
作成日時:2015年10月2日 17時