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千鶴がお茶を淹れにいったのを見計らって、土方は斎藤に御陵衛士でのことを報告させた。
斎藤「伊東派が新選組に対して明らかな敵対行動を計ろうとしている。」
井上「敵対行動?」
斎藤の報告に、井上は驚いて聞き返した。
土方がそれに頷き、補足していく。
土方「伊東の奴は幕府を失墜させるため、羅刹隊の存在、そして夏目が女であるということを公表しようとしてやがるらしい。坂本暗殺に原田が関与しているという噂を流し、新選組を陥れようとしたのも奴らだ。」
永倉「なんだって!?」
永倉が声を荒らげ、原田は膝元に置かれた刀を見て悔しそうに唇を噛んだ。
Aは冷めたような反応ではあるが、女ということを公表されるのは新選組にとって、Aにとって危ういことであるのは理解していた。
それぞれの思いを口にしている中、斎藤は更に話を続けた。
斎藤「更に差し迫った問題がひとつ。…………………………伊東派は新選組局長の暗殺計画を練っている。」
沖田「近藤さんを!?」
だるそうに壁にもたれかかっていた沖田が斎藤の口から発された問題に過剰に反応した。
そして表情が一気に殺気立つ。
他の幹部たちも驚いたのか、衝撃を隠せず、固い表情で近藤を見つめた。
当の本人である近藤は難しい顔をし、黙りこくっていた。
そのとき、お茶を淹れて戻ってきた千鶴が部屋に入ろうとしたとき土方の言葉がいきなり耳に入ってきた。
土方「…というわけだ。残念だが、伊東さんには死んでもらうしかないな。」
千鶴「っ!?」
あまりの衝撃に声も出ず、そのまま立ち尽くしてしまった。
『…御陵衛士と事を構える、いいのか?』
近藤「……やむを得ないんだ。」
Aの問いに、近藤は重々しく、頷いた。
広間には緊張した空気がピン、と張り詰めていた。
そんなとき、永倉が何か思いついたのか、ハッと顔をあげた。
永倉「平助はどうするんだ?」
土方「……刃向かうようであれば、斬るしかあるまい。」
千鶴「えっ!?」
→
4に続く
更新がいちいち遅くてすみません(ToT)
体調崩すわ時間ねぇわ、な連続なんです(;´д`)トホホ…
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華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 久方ぶりに読ませて頂き増した。作品は完成してないのですね。残念(T ^ T) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 77ddec91a0 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年3月10日 9時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜い。楽しみです。 (2015年10月20日 7時) (レス) id: 43288af261 (このIDを非表示/違反報告)
まーる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ありがとうございます!此処からは斎藤くん活躍ですよ〜〜 (2015年10月19日 22時) (レス) id: 7286babe75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917
作成日時:2015年10月2日 17時