第七話 ページ9
今日も練習が始まった。
アンリミテッドシャインに選ばれた私たちは普段のより厳しいものだった。
だけど、私は昨日のをずっと考えていた。
『………私、大丈夫よね』
白竜「葛葉!」
白竜の叫び声。
時はすでに遅かった。
私の意識は一瞬の痛みとともにシャットダウンされた。
『ん………私…』
まだボヤけるがゆっくり目を見開くと天井。
多分、ここは医務室なんだろうな。
?「気がついたか?」
この声は…
『しらたk…』
白竜「大丈夫そうだな、よし」
『大丈夫じゃないし……』
背中が痛い。
多分アザ出来たかも。
やだやだ。
白竜「とにかく、次からは気をつけろ。」
『………』
白竜「新人が蹴ったボールとは言えぼんやりしていたのは………」
『オカンかよ…』
白竜「うるさい。………ぼんやりしてたということは何か考え事していたんだろう?」
ビンゴ。
白竜マジオカン。
白竜「ここはゴッドエデンだ。お前がやるべきことはサッカーだけだ。それ以外考えなくていい。」
……本当じゃん
別にインベスとか、考えなくていいんだ
サッカーすればいいんだから。
白竜のくせに正論は腹が立つから、横腹にチョップしてやった。
意外とかたっ。
白竜「痛いぞ。」
『知らないし』
白竜「…………怪我人はさっさと休め。足引っ張られたら困る。」
白竜は私の頭をぽんぽんと撫でて医務室を出ていった。
『…………アホか』
一瞬だけ見せた白竜の微笑み。
少しだけ、ドキッときたのは気のせいにした。
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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917
作成日時:2014年4月18日 23時