第十一話 ページ13
〜紘汰視線〜
〜沢芽市〜
紘汰「ハァァァァァァァ…」
舞「盛大すぎるため息だね」
紘汰「仕方ないだろぉ…?」
ここはチーム鎧武の拠点地。
俺はある日から毎日ここにきて盛大なため息、繰り返していた。
─ちょっと、行ってくるね!─
そう、ある日とは俺と五歳ほど年が離れた妹、Aがどこかへ行ってしまった日。
Aはサッカーの才能がすごく、沢芽市ではサッカー少女として有名。
その、サッカーの才能がフィフスセクター?に認められ、さらに強くなる場所に連れていってもらっている。
光実「まぁ、Aちゃんなら大丈夫ですよ、シスコンが」
紘汰「最後の毒舌、結構くる…」
光実「それはどうも」
メールだって週に一回あるかないか。
それだけすごい練習しているんだろーなぁ。
そんなとき、カランと扉が開かれる音がする。
誰だ?と振り向くとバンダナ着けた俺より年上そうな人がきた。
?「お前が、葛葉紘汰か?」
紘汰「あ、あぁ…あんたは?」
?「俺は雷門中の監督、円堂守だ。」
その瞬間、俺以外のメンバーが今までにないくらいの叫び声をあげた。
紘汰「うるさい!」
舞「こ、紘汰知らないの!?」
光実「あ、あの円堂さんですよ!!!」
サッカー関係っぽいのは分かった。
が、俺はあいにく妹がするサッカー以外興味がない。
円堂「あ、あはは………」
紘汰「えっと、その円堂さんは俺に用があったんじゃあ?」
円堂「そうだ!…………葛葉Aって、お前の妹だったよな?」
俺は即首を縦にふる。
円堂さんはやっぱり、と呟いていた。
円堂「………葛葉Aのことなんだが…
俺は円堂さんからまずは今の少年サッカーについて聞かされた。
管理サッカーという、勝敗など全てが決められたサッカー。
そしてそれを実行する組織、フィフスセクターが作り上げた島がある、と。
円堂「その島は、神の楽園………通称ゴッドエデンだ。最強のシード………言わば監視者を育てる施設だ。」
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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917
作成日時:2014年4月18日 23時