第十話 ページ12
負けた…
新人に…
プライドなんて、考えたことないちゃないけど正直屈辱的だ。
剣城「大したことないな」
『………なんだと』
私の手は知らぬ間に剣城の胸ぐら掴んでた。
醜いけど、こんな屈辱的なことがあってたまるか!!!!!!!!!
『てめぇみたいな、なんも分かっちゃいないやつがな…………私はだいっきらいだ!!!』
剣城「………実力行使、じゃねぇのかよ」
確かにここは実力が全て。
トップに立てるのも
全ては己のサッカーの実力により決められる。
だからだ。
私はこんなところで負けてはならないんだ。
『ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!』
白竜「お前がふざけるな!」
バシィッ
私の頬に鋭い痛みが走った。
目の前は剣城じゃない、白竜がいた。
白竜が、私をぶった。
白竜「お前が実力つけて、またやり返せばいいだけの話じゃないのか!」
『………っ』
私は逃げるようにその場から離れた。
そして次の日から更なる高みにいくためにむちゃくちゃな練習をこなしていった。
終わると私の身体はボロボロでなにもする気力がない。
だが、やり返すためだ。
私のサッカーを踏みにじったあいつにやり返すため。
だけど、分かっちゃいなかった。
ここから私は間違った道を進み出したのを。
あの人を悲しませるような、取り返しのつかないことをしたのを。
そして、剣城は私がやり返す前に出ていった。
再会したとき、潰すと誓った。
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作者名:まーる | 作者ホームページ:http://marl102917
作成日時:2014年4月18日 23時