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「お待たせ……」


戻って来た頃には、また女の子達に囲まれたマークの姿が。

え…私、五分くらいで戻って来たよね…?
この短時間の内に一瞬でこんな状態になるって…

今度は嫉妬よりも驚きの方が強くて、その場で呆然としてしまう。
すると私に気が付いた彼が女の子達の群れから出てきて、私の手を掴んだ。


「すまない、これから彼女とデートなんだ。じゃあな」


そのまま階段を降りて行くマークに、私はまだ呆気に取られた状態でついて行く。
一階まで降りて来た時、やっと彼の足が止まった。

「急に走って悪かった…大丈夫か?」
「うっうん、大丈夫だけど…ちょっとビックリしちゃった…」

するとマークは私に近付いて胸元に手を伸ばす。
一瞬驚いたけど、その手はシャツのボタンを留めてくれたのが分かった。

「急ぎ過ぎて適当に着替えて来ただろう?」
「だって…待たせたら悪いし……現にマーク、また女の子達に囲まれてたじゃない!」

ずいっと詰め寄れば、彼は“う…”と声を漏らす。

「あれは…俺も困ってたんだ。変に扱って傷付ける訳にもいかないしな…」
「はぁ…そういうところだよ……でも、そこが好きなんだけど…」


マークはどんな人にも優しい。
私以外の女の子にも…
でも、一番は私なのが分かってるから大丈夫。

…だけど……

やっぱり他の女の子なんて見ないで、私だけを見て欲しいって…そんな事を願ってしまう。

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結川(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます! (2021年9月19日 1時) (レス) id: d45f7778dc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年9月18日 16時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結川 | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/17663132  
作成日時:2021年9月18日 16時

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