目を閉じる話7 ページ7
＿＿夜＿＿
たくさんの人々がとある場所に集まり
出店など色々な娯楽を楽しむ行事...。
「マリー...何か食べたいものは、ないかしら？」
「食べたいもの？あっ！あのふわふわなわたみたいなやつ食べたい！」
「えぇ、じゃあ、買ってくるわね。ここのベンチで少し待っていて」
「うん！」
そう言うと、お母さんは、人混みに紛れてどこかに行ってしまった。
「おっ、あいつでいいじゃん。いい暇つぶしができそうだぜ？」
「祭りってのはいいなぁ...かわいい美人さんたちがたくさんいる。」
「だなっ」
...あそこの人たち...なにか言ってるな...何を話しているんだろう？
「ねぇねぇ、お嬢ちゃん...俺たちと一緒に遊ばない？」
「えっ？...わ、私？」
「そっ！かわいいお嬢ちゃん！こんなところで、一人で居るよりも絶対楽しいよ♪」
「えっ...で、でも」
「ほら、いいから来いよ」
「ひぇぇぇぇぇぇぇ」
私は、焦って、フードを脱いでしまった。
「ヒッ...何こいつ。目、真っ赤だぜ！髪も真っ白だし...」
「そういえば、この近くの森、メドゥーサが住んでるって噂があるぜ」
「は？じゃあ、こいつ...もしかして、メドゥーサ？なのか？
じゃあ、売ったら良い額で売れるんじゃないか？」
「滅多に森から出てこないメドゥーサが今、ここに居るんだ。これは、チャンスじゃないか？」
二人は、売るとか、メドゥーサとか、物騒な話をしながら
私のことを見下ろしている。
...えっ？なにそれ、
二人の手からは、どこから出してきたかわからない
果物ナイフ？があった
「ひ〜、ナンパが失敗したとき用の果物ナイフ、持って来といてよかったぜ」
「おいおい、危ねえやつじゃねえかよ」
「良いんだよ。こういう時は、弱肉強食。結局は、強いやつがこの世に残るのさ」
そういって、男の人が、手に持った果物ナイフを私に振りかざしてきた時...
「何をしている！！！」
声のした方を向くと、目を真っ赤にしたお母さんが立っていた。
「おっ？コイツがこのお嬢ちゃんのお母様かな？目を真っ赤にして...」
男の人は、石になって、果物ナイフを落とした。
「キャァァァァァァァァァァァ」
祭りは、騒然とし...ワイワイとした雰囲気ではなくなってしまった。
続く (更新停止中)
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作者名：駄作者は絶対に完結本を出す | 作成日時：2023年5月13日 15時
