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目を閉じる話5 ページ5

「じゃあ、私と一緒にお買い物にいってみる?」


「!!ッ...いいの?」


「フフッ...しょうがないわね」


「わーい!やった!ありがとうお母さん!!」


やっと、外に出れる!人というものを触れられる!

私は、嬉しくて仕方がなくて、寝るまでに5回は転んだ。

でも、それくらい嬉しかったのだ。


ずっと、ずっと憧れていたから...

今日の作戦は失敗したけど、でも
結果的には、外に出られることになったのだから喜ぶべきだ。

今日は、早く寝て、明日を待とう
明日は目覚めた時からきっと、最高の日だろう。


「おやすみなさい」


私は、目を閉じた


_______***



「...ここは?」


気づけば私は、真っ暗でなんにもないところにいる。


なんにも見えない、なんにも聞こえない...聞こえるのは、私の呼吸音


暗くて怖くて、仕方がない


「お母さん...どこ?」


そこは、寒くて、ひどく暗い場所...


「...マリー」


!!ッ...お母さん?


私は、振り返ったが誰もいない

なら、先程の声は、どこから聞こえたのだろう...


「...ごめんなさい...一人にしてしまって」


なにを言っているの?...


私は、ひとりじゃない。お母さんが居る。

それに明日は、外にでれるんだ!お出かけだ!

お出かけなんて言葉、絵本で見て、一回だけ使ってみたかったのだ!


「...ねぇ、マリー...******」


えっ?...なんて言ってるの?分からないよ...

ねぇ、お母さん!

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作者名:駄作者は絶対に完結本を出す | 作成日時:2023年5月13日 15時

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