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目を閉じる話2 ページ2

次の日___


「お母さん?」

私は、自分の部屋から出て、リビングに行った。

「お母さん?」

おかしいな?いつもだったら私が呼べば、返事をしてくれるのに

あ、でも...これは、チャンスかも知れない

絵本でもあった。

王子様とお城を抜け出して、一緒に幸せに暮らす。

そんなお話があった気がする。

きっと、外の世界は、キラキラしているんだろうな!

私の知らないことがたくさんあって、見たことのないものもたくさんあって!


「...ちょっとだけなら、大丈夫だよね?」

その日、私は初めて、外に出た

草は揺れ、鳥はさえずり、飛び回っていた。

私は、今まで、窓からの景色を見ながら本を読んでいたから
こんな感覚は、初めてだ

お母さんに黙って決まりを破ったことの罪悪感と
外に出て、外をもっと知りたくなってしまった好奇心では、

勝負にならないくらい、好奇心が勝っていた



「初めて、こんな感覚は初めてだけど、けど、家に戻らなきゃね」

家の周りを歩き、家に戻った。

お母さんは、まだ起きていないようで、外から聞こえてくる音しか聞こえない

朝、ちょぴっとお散歩するだけなら、お母さんにも怒られないし
危ない目にも合わないだろう。


それから、毎日の習慣になった


朝、お母さんよりも早く起き
家を出て、家の周りを散歩する。

いつもと同じように見えて、季節によって葉の色が変わってくる。
春は、桜。夏は、緑。秋は、黄色や赤。冬は、雪。


季節によって様々な景色が私の好きな景色だった。


とある日、お母さんが料理を作るための材料がなくなったと言って
買い物に行くと言い出した。

お母さんは、私に家を出ないよう約束をして、買い物に出掛けた

だが私は、お母さんの約束を破り、外に出た。

今日は、お母さんが居ないから、少しだけ遠くに行っても大丈夫だろう

私は、おやつをカバンに詰め込み、外に出た


ワクワク、ソワソワ、といった様子で私は、森を進んで行く

楽しい、歩いているだけでとっても楽しい!


そうだ!今日は、『人』にも会ってみたい!

きっと、絵本の中の人みたいに優しいはずだ!


そう思うと、もっとワクワクした

とっても楽しみだ!

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作者名:駄作者は絶対に完結本を出す | 作成日時:2023年5月13日 15時

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