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目を閉ざす話1 ページ1
「お母さん！」
「どうしたの？マリー」
私は、小桜茉莉
森の奥深く、私と、お母さん...あと、植物や動物以外は、誰も住んでいない
人間なんて見たこと無い
絵本の世界でだけ...
お母さんには、ずっと外に出たいって言ってきたけど
優しいお母さんでもそれだけは、許してくれない
お母さんは、
「いい？外は、怖いことがいっぱいあるのよ？
もちろん楽しいことだっていっぱいあるけど」
いつもそう言う。
私は、顔をしかめた
「そんな事言って...ほんとはお母さんも私のことが大嫌いなんでしょ？」
つい、口走ってしまった
「ッ！！...ごめんなさい、マリー...こんなの言い訳になるかも知れないけれど...
私は、マリーのことを一番に考えているわ」
...そんなの嘘だ！
「...嘘つき！」
「マリー！」
私は、走って自分の部屋に戻った。
...さっきは、あんな事を思い、口走ってしまったけど、ホントは分かっている
私のことが嫌いなら、外に放り出せば良い。
私みたいに小さければ、一日で狼に食べられてしまうのだろう
明日、謝ろう。今までだって許してくれた
よし、そうしよう
お母さんだって分かってくれる。きっと
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作者名：駄作者は絶対に完結本を出す | 作成日時：2023年5月13日 15時
