箱庭ジレンマ【ツイステ×ポケモンSV】 (ページ7)

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第4話ページ7

で……案内してくれたのはいいものの、なぜか「包帯巻くの手伝ってあげる〜」とか言われて、現在に至る。

しかも膝の上に座らせられ、後ろから手を回す形で包帯を巻かれてるんだわ……子供か俺は？
全力で抵抗したが全く敵わなかった。

『あの……面倒だと思いますし、なにもここまでしてくれなくてm…ぐぇっっ』

巻かれていた包帯をギュッと結ばれる。

「面倒とか勝手に決めんなよ。オレがしたいからしてるだけだし。」

…とりあえず、怒らせたらヤバい。
大人しく諦めて、ひたすら時が過ぎるのを待つことにする。

「お前さぁ。なんていうの？名前。」

『…？
ロミー、ですけど。』

「ふーん。」

再び流れる沈黙。

「…あれー？丁度いいあだ名つけてやろうと思ったのに、なぁんにも浮かばねぇ」

「へんなの。」とか言いながら、この男はのんびりと包帯をグルグルしている。

見ず知らずの俺に手当てをしたり、あだ名をつけようとしたり…この人はいったい何なんだろう？

つかみどころのない行動の連続だけど…まあ、上機嫌そうだからいいか。なんだかんだ悪い人じゃなさそうだし。

「ところでさー、さっきからずーっと気になってんだけどぉ。」

不意に、包帯を巻く手が止まる。

「…なんで、どうでもいい雑魚を助けたの？」

『え……？』

さっきまでの声色と打って変わったドスの効いた声に、
和らぎ始めていた緊張感は一瞬で引き戻されてしまった。