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第12話 ページ18

『…こ、ここがモストロ・ラウンジかぁ。』


早速来てみたはいいものの…なんか、想像してた感じと違うな。
カフェというより、バー…いや、ホスト??高1の俺が入っていいのかってぐらいオトナの雰囲気だ。

入るのこえぇ…やっぱ帰ろうかな?







「ご来店ありがとうございます。お待ちしておりました。
ようこそ、モストロ・ラウンジへ。」



『あっフロイド……先輩??』



店の前で立ちすくんでいると、フロイド先輩(?)が出迎えに来た…が。

なんか、いつもと全然違うな?着崩してないし、礼儀正しい振る舞いだし…店に立つと変わるタイプなんだろうか。

思わず凝視していると、端正な顔立ちで穏やかに微笑みかけられた。


「ふふ、僕の顔に何かついていますか?」


『……ハッ。
あぁすいません、先輩いつもと全然違うなぁと思って』


「ええ、それは当然でしょう。
僕はフロイドではありませんので。」



『…へ??それは、どういう_______』





フ「あ〜〜〜〜っロミー来てくれたんだぁ♪
いらっしゃ〜い。」



『えっ!??せ、先輩が2人…!?』



店の奥から本物のフロイド先輩がひょっこりと顔を出す。

ありえない光景に動揺していると、目の前のフロイド先輩(?)が肩で笑いを堪えるようにしながら教えてくれた。


「ふふふっ……すみません、とても面白い反応をなさるのでつい。
申し遅れました。僕は、ジェイド・リーチといいます。フロイドは、僕の片割れですよ。」


『か、片割れ…??』


双子ってことか?なんだよ、びっくりした…



フ「も〜〜ジェイドぉ、ロミー来たらすぐオレに教えてっつったじゃん。」


ジェ「すみません、僕としたことが…うっかり伝え忘れてしまいました。」


フ「はい嘘〜。ぜって〜わざとじゃん。
ジェイドばっかロミーと話してズ〜ル〜いぃ!オレが案内するからあっちいって!」


ジェ「おやおや…さすがの僕でも傷つきますね。
それではロミーさん、ごゆっくりどうぞ。
当店はワンドリンク制ですので、必ず一杯ご注文くださいね。」(ニコッ


フ「あ〜〜〜〜っそれオレが言いたかったのに!!!」



ジェイド先輩はそれだけ言い残し、笑顔でツカツカと去っていった。
双子だけど…性格はまるで正反対なんだなぁ。



フ「ロミー、今日は来てくれてありがと。
ジェイドに先越されたぶん、オレがい〜〜っぱいおもてなししてあげる…♡」



…なんだろう。
店の雰囲気のせいか、No. 1ホストにしか見えなくなってきたな。

第13話→←いっしょにダンス編の絵(自分絵フロイドくんもいるのでご注意ください汗)



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作者名:フリスク18 | 作成日時:2023年11月12日 0時

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