≪急募≫海常家族の母やりませんか？【家族パロ】

第15話∶新しい友達＊＊ ページ48

佳夜「こっちの眼鏡かけているのが、真太郎くんで、こっちが和成くんです。よろしくお願いします。」

リビングへ案内し、子供達に佳夜先輩が紹介し始めた。
和成君は人懐っこい笑顔で「よろしく!」と言うが、真太郎君は無言で持ってきた紙袋をぎゅっと握りしめていた。
涼太「俺、りょーたっす!5歳!」
佳夜「あ、じゃあ和くん達と同い年だね。」
そう聞くと涼太は更に瞳を輝かせる。同い年の友達ができるのが嬉しいようだ。

充洋「お(れ)、みつひ(ろ)!」
佳夜「ん、ん?」
真也「俺は真也です。こっちの充洋の双子の弟です。」
佳夜「あ、ああ。充洋お兄ちゃんと真也お兄ちゃんだね。よろしくね?」
さりげなく充洋の名前を教える真也は手慣れていた。いつもやっているのだろう。
そんな真也に何故か和成君が「真也?しんや……しんちゃん!」と何故か瞳を輝かせる。

佳夜「こっちは、真心と和歌っていうの。どちらも女の子なのよ。」
最後に佳夜先輩が抱いてきた赤ちゃんを紹介する。
真心ちゃんはすやすや眠っていて、和歌ちゃんはぽーとしていた。
一通り紹介が終わると子供達は子供部屋に遊びに行き、大人組はリビングでコーヒータイムを始めた。

A「あー、真心ちゃんも和歌ちゃんも可愛い。やっぱり女の子はいいなー。」
佳夜「Aちゃんの子供達も可愛いじゃない。」
A「いや、そうなんだけど、やっぱりいいな〜。」

息子達は勿論可愛いが、やはり娘とは憧れる。可愛い服を着せて、お料理や買い物をしたいと思ってしまう。

A「というか清志君、様になりすぎだよ笑。和歌ちゃんのパパみたい!」
佳夜「ふふっ、ゆうちゃんが見たら嫉妬しちゃうかも。」
宮地「嬉しくねーよ。」
清志君に抱えられた和歌ちゃんも安心したように眠っている。
私は真心ちゃんを抱かせてもらった。真心ちゃんは目が醒めるときゃっきゃっと笑い、その姿が可愛くて仕方なかった。

A「でもこうして見ると懐かしいなぁ。最後に抱いたのは涼太かぁ……。」

この15年息子たちに振り回されて怒涛の日々だった。それでも胸に抱く息子達はどの子も可愛くて愛おしくて可愛かった。
そして一緒に見ていたあの人のことも………。

A「でも先輩、こんな可愛い子生まれた途端に転勤なんて大変でしたね。」
佳夜「うん、でもここは前まで住んでいた所だから、お互いの実家も近いからどうにかなるかなって。でも…………」

そう浮かない顔をする佳夜先輩に、清志君と顔を見合わせて首を傾げた。

第15話∶新しい友達＊＊＊→←第15話∶新しい友達＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す