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朝起きたら、みつは隣にいなくて。
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あーあ。いい人かも、なんて思った自分が馬鹿だった。
自己嫌悪に陥る。
"運命"って言葉を容易く信じて、
昨日振られたっていうみつと、直感だけどなんだか合う気がしてた。
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…っていうか、昨日会ったばっかりなのに
好き、になりそうだった。
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いかんいかん、昨日のことは忘れなきゃ。
よくあるワンナイトだったんだから!
自分に言い聞かせてベッドの下で無造作に散らかってる下着と服をきちんと身につけていると
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「…ん?」
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ベットライトの下、ホテルに付属されてるメモ帳に、なにやら書いてあるのを見つけて
一気に心臓が高鳴った。
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" 仕事行ってきます。
090-××××-××××
北山宏光 "
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昨日出会ったばかり、昨日一晩過ごしたばかり。
でもなんだか昔から知っているような達筆な字。
付き合っているみたいな雰囲気。
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仕事って書いてあるのに、抑えきれない気持ちはスマホのダイヤルを開いてて
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prr...
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" もしもし? "
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ワンコールで聞こえた声に、ほらまた運命感じてる。
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「…みつ?」
" …Aちゃん? "
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ピッタリ重なった声。
ああ、もう、完全に運命じゃん。
って
単純なのかな?
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でも、信じてみてもいいよね?
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ふははって電話の向こうで笑うみつの声が、次は普通にご飯食べいこ。って誘ってくれる。
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彼氏に振られてよかった。って思える日が
こんなに早く訪れました。
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fin.
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作者名:コツメ | 作成日時:2019年6月10日 22時