【シロと研磨】 ページ6
〜side 孤爪
赤葦が俺にこの手の話題を振ってくるのは意外だった
それを伝えると赤葦は
「俺が1番意外だったのは孤爪だよ」
と返す
「…え、俺？」
「孤爪って他人にどう見られるかは気にしても、他人が何をしているかは気にしないし
面倒ごとは嫌いなタイプでしょ」
「…そう見えてたんだ」
「外れてる？」
「いや、核心をついてると思うよ」
「黒尾さんとAさんは、場をかき乱す台風みたいだろ？
間に挟まれるのとか嫌がりそうなのに
2人のことは大切にしてるから」
幼馴染の絆ってすごいね、と赤葦は言う
「…幼馴染だからっていうか」
「うん？」
「今の俺を構築してくれたのって、ほとんどシロと、クロだから
面倒ごとは嫌だけど
あの二人が悲しい顔をしてるのは、もっと…嫌だ」
「…そういうもんなんだ」
幼馴染3人の関係を知った人達は
シロとクロの間に挟まれて気まずくないのか、とか
実際どう思ってるのかとか聞かれたりすることがある
シロとクロが早くくっつけばいいのに、と思うことはあっても
俺がどうにかできる話じゃないし
2人にはそれぞれ事情があることも分かってる
だからどうにかしてやろうなんて気持ちはない
シロは生まれた時から一緒で
俺達は2人とも体が弱かったしアウトドアじゃないから
いつも一緒にいた
シロの傍は居心地がいい
喧嘩っていう喧嘩はしたことないけど
クロに彼女ができた時には、シロは荒れて
男である俺を、バレーを一緒にできる俺を
羨ましいと
ずるいと言った
「研磨は気まずいとか思ったことねえの？
あいつらあんな感じだし」
「別に」
「前にAが研磨にも結構キツい当たり方しちまったって言ってたからさ」
と片眉を下げる夜久君
「そんなこともあったね」
邪魔だと思われても、気にならない
だってこの人が俺を嫌うことはありえないから
「キョーダイってそういうものじゃないの？
どれだけ喧嘩しても、面倒くさいって思っても
完全に縁が切れるなんて考えもしない
俺にとって2人はそういう感じ」
本当にクロと2人きりになりたくて俺が邪魔なら
いくらでも弾くことは出来たはずだ
それでも
『研磨、クロいないからって夜更かししちゃダメだよ』
「シロがクロに言わなければ怒られなくてすむじゃん…」
『そういう事じゃなくて
寝不足じゃ、研磨が危ないでしょ！』
シロは
いつも俺にも優しかった
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
