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夏合宿の時、ふいに尋ねた
「Aさんは辛くないんですか？」
『何が？』
「あれだけ振られても黒尾さんのこと諦めない一途さ
普通、しんどくないですか？」
木兎さんの際限のないスパイク練習
文句を言いながら付き合う、
どころかそれ以上の粘りをみせる黒尾さん
そして、それを見守るAさん
「赤葦もよくついてくよな」
「無理すんなよー」
先輩達はそう言うけど、
無理をしてるとかじゃなく俺が自分の意思で木兎さんについて行きたい
あの人の期待に120%で応えたいと思う
(じゃあ、Aさんはどんな原動力でここにいるんだ)
好きな人がいるってそんなに頑張れるものなのか？
『赤葦君はバレー好きでしょ？』
「え？」
『バレー、上手いから好きなの？』
「…？」
『結果がついてきたらもちろん嬉しいけど
思うように結果が出ないからってバレー好きじゃなくなることはないでしょ？』
ふわりと笑って
『同じだよ
赤葦くん達がバレーを好きなように、私はクロが好きなの
ただそれだけ』
こんな風に一途に
人を想えるのか、と素直に驚いた
木兎さんを見つけた時のように
惹き付けられて、目が離せなくて
『しんどくなることもあるけど、それ以上に楽しくて、幸せでしょ？』
憧れが恋に変わるのは一瞬で
Aさんが何かを話そうとすると
背の低い彼女のために、黒尾さんはかがんで耳を傾ける
彼の耳に手を添えて嬉しそうに話すAさんと
「なあに？」と優しい顔で彼女の話を聞く黒尾さん
2人は顔を見合せてふはっと笑い合う
(…俺なんか、一生敵わないんだろうな)
Aさんは黒尾さんといるとすごく幸せそうな顔をするし
あの顔は黒尾さんにしかさせられないのだろう
それでも俺は、そんな彼女の顔が好きだ
(黒尾さんだって、Aさんといると見たことないくらい優しい顔するんだ)
「孤爪はやめとけとか言わないんだ」
「…何が？」
「俺がAさんのこと好きなの気づいてるでしょ？」
「…俺が口出すことじゃないから」
「幼馴染2人をくっつけてあげようとかはないんだ」
「…2人が幸せになってくれるならなんでもいい」
孤爪は目をこちらへ向けた
「でも、シロのこと好きでいるのは大変だと思うよ」
「…肝に銘じておく」
________
「あかーし！懸想ってなんだ？」
「恋い慕うこと
ひそかに、想う
そんな意味ですよ」
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
