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「クロがただのパリピ風野郎なら一緒にやってない」
「え、なんでさっきから切りかかってくんの」
「確かに俺は出来るなら汗かきたくないし
練習よりゲームしたい時もあるし
バレーはやるより見る方が好きかなって思う」
笛がなって立ち上がりながら
「でも、
“さてと、やらなくちゃ”って思うのは悪くないよ」
研磨は私と目を合わせる
「…どいつもこいつも自由かよ」
また、円陣が組まれて
ちらりとクロが私に目を向ける
“来い”
おずおずと肩を回す私にクロは満足気に頷いて
「しんどい時間は超えてきた
ご褒美タイムだ」
フウーッと、腕を掴まれて飛び上がる
そしてこのご褒美は
どちらかの
これが、最後
「なぁ、A
これは主将と秘密の約束なのだが
この老いぼれ、口が滑ってしまいそうでな
聞いてくれやしないかな」
『？』
コートに入っていく彼らを眺めながら猫又監督がつぶやく
「本来、大会としてバレーボールのコートに入れるのは部として正式に登録されているスタッフのみになっている」
『…え？』
「Aが手伝いに来てくれるようになってから
黒尾はあのおっきな体で何度も頭を下げて
コーチ陣から当時の主将にまで話をつけにきた」
『……』
「正式入部と知ったら、Aは無理をしてでも部活に来てしまうだろうから
内緒にしたまま
バレーボールが楽しいものだと知って欲しい
近くで見て、触れて欲しいんだってな」
ねえ、クロ
そんなの一言も言わなかったじゃん
「そして、彼女の存在はきっとチームに良き影響をもたらすだろうと」
『…っ、』
「アイツの言った通りになったなぁ」
監督は目を細めて
「良いチームになった」
涙でぼやける視界
ジャージの裾で拭おうとすれば
目の前には鮮やかな赤色
「Aは赤が良く似合う」
あの赤が好きだった
彼について行けば大丈夫だと
信じて疑わせない、頼もしい背中が
たしかに強烈なスパイカーは目を引くし圧倒する
でも、
そんな彼らが放つスパイクを
拾って
繋いで
みんなで勝ち取る1点
レベルの高いレシーブと
目の前のドシャットではなく
先を読んでジリジリと崩すブロック
一つ一つが丁寧の積み重ね
音駒の脳は研磨だけど
脳を軸とした血液が働くこのチーム体制を作ったのはクロで
その頂点にいるのは、間違いなくこの人なのだ
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
